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民医連新聞

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ホームレス訪問で知った路上生活の実態 医療法人 同仁会

【大阪発=横山健通信員】当法人と友の会は八月一日、耳原総合病院近くの大仙公園で「ホームレス訪問」を行いました。参加したのは二〇人。カンパで買った缶詰やお茶、歯ブラシを袋詰めし、公園内を回りました。人目を避けるように建てられたブルーシートの家が、少し歩いた範囲に一〇軒もありました。
 健康チェックに訪れた男性のAさんは、空き缶拾いで一日三〇〇円足らずを稼いで生活しています。血圧を測ると上が一七〇以上も。食費を抑えるため、インスタントラーメンなど、塩分の多い食事が続いていました。
 付近には大きく焼けた跡が二カ所あり、「三月の昼間、若者が花火を家の中に投げ込んできた」とのこと。Aさんのブルーシートも焼け、何人も同じ被害にあっています。この日の気温は三二度。熱中症も心配されました。
 健康チェックを担当した池田信明理事長は「路上生活の人は人間不信もあると思う。訪問など、継続的な働きかけが大切だ」と語り、SWを中心として訪問することが決まりました。

(民医連新聞 第1461号 2009年10月5日)