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民医連新聞

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岩手町の医療と福祉を考える講演会、町長を先頭に 川久保病院

【岩手=成澤廉子通信員発】岩手県は今年四月に、「何とか、ベッドをなくさないで!」という地域住民の切実な声を無視して、五つの県立病院を無床化しました。
 残る一つの県立病院(六〇床)の無床計画も進行中で七月一七日、知事懇談が開催されます。
 懇談に先立ち、岩手町長を先頭に、地域住民が「岩手町の医療と福祉を考える講演会」を開きました。
 講師の東北大学名誉教授で経済学者の日野秀逸氏は「自治体病院の役割や経営悪化のわけ」や「地域医療のあるべき姿」をわかりやすく話し、勇気をくれました。
 県は、人のいのちや健康を守る県立病院を縮小する一方で、赤字の競馬組合に三〇〇億円を融資するなど、支援の対象を間違えています。
 無床化された五病院の周辺住民から、集会に激励のメッセージが寄せられました。最後まで「地域医療を守れ」の運動にとりくむことを申し合わせました。

(民医連新聞 第1456号 2009年7月20日)