医療人は戦争を許さない あおもり健康企画 全職員が力合わせて
武器も軍隊も持たず、戦争はしないと定めた憲法九条。この九条をめぐる動きが、緊迫しています。自民・公明両党と民主党は、戦後 初めて自衛隊が海外で武器を使えるように、憲法そのものも変えようとしています。一方、「いのちを守る」民医連の仲間たちは、「九条と二五条を輝かせよ う」と、草の根のとりくみを広げています。
【青森=宮本しのぶ通信員発】保険調剤薬局などを運営するあおもり健康企画では、〇四年一一月九日から「憲法を守り生かそう」と毎月九日と二五日の街頭宣伝行動を始め、今年の五月八日に一〇〇回目を迎えました。
各店舗では、この日のために発言やデコレーションを準備。「いっしょに一〇〇回を祝いましょう」と、青森保健生協、社会福祉法人虹、八戸医療生協の職員とともに盛大に行動しました。
この日も青森市と八戸市の五カ所で宣伝。「世論調査では六六%の人が憲法九条を変えることに反対しているにもかかわらず、国民の大切な税金が軍事に使わ れ、また日本を戦争のできる国へと変えようという動きが加速しています。憲法九条を守り、二五条を生かす活動をごいっしょに続けていきましょう」などと、 各地で訴えました。
一〇〇回目の参加者は当法人が四二人、他法人の事業所を含めると合計一七六人という過去最大規模の、大きな宣伝行動となりました。
私たちの運動は、命と健康、平和が脅かされ、情勢が深刻化する中、「小さな薬局でもできることがある。できることから始めよう」との思いから始まりまし た。基本は「一人ひとりの理解と納得。全員で議論し、全員でとりくむ」ことです。このことが、今でもほぼ全職員が毎回参加していることに現れていると思い ます。
この運動の中で多くの青年職員が学習し、成長していきました。これを見て先輩職員もエネルギーをもらいました。
人間の命と健康を第一に考える民医連は、このことに真っ向から敵対する戦争と戦争政策に反対しています。私たちはこの方針に沿って、学び、行動し、地域での共同の輪を広げ、新たな気持ちで回を重ねています。
(民医連新聞 第1454号 2009年6月15日)