まちなか相談会で派遣切りの人救う 栃木民医連
【栃木発】三月二九日、県民運動連絡会は「まちなか相談会」を宇都宮市内で開きました。当県連からは一〇人参加し、健康・医療相談を担当。相談者一四人のうち二人が宇都宮協立診療所を受診・入院しました。
三〇代男性はキヤノンの派遣切りで寮を追い出され、この二日間は野宿。一週間何も食べておらず栄養失調で、ただちに入院。
「八〇代の夫が入院中だが、差額ベッド代が月三〇万円。家、土地を売るしかない」という妻からの、悲痛な訴えもありました。
雇用・労働相談には外国人やパワハラに悩む女性も訪れ、情勢の厳しさとともに、大切な命を守る民医連の存在意義を実感した一日でした。(天谷静雄、医師)
(民医連新聞 第1451号 2009年5月4日)
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