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民医連新聞

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「屋根のあるところで寝るのは二〇年ぶりよ!」 広島共立病院

【広島発】公園暮らしの自称「寅さん」は、吐血し救急車で搬送され入院となりました。
  着のみ着のままでの入院のため、とりあえずの服などは病棟の看護師が持ち寄りました。入院中、「寅さん」の話を聴く機会を設けました。「路上生活している 者たちは、みんなが助け合って生きている」と笑顔で話し、その一方で「もう疲れたなぁ」とも。
 ある日、総合案内に立っていると「寅さん」が、「わしじゃあ! わかるか? きれいになっとるじゃろ~。いまはアパートに住み自炊している。屋根のある ところで寝るのは二〇年ぶりよ。今日は診察が済んだらハローワークに行くんじゃ。みんなが助けてくれたけ~人生やり直しよ! 酒もやめたよ」と元気いっぱ いです。
 当院のMSWや医師、看護師をはじめ、路上生活中、助けてくれたコンビニの店員やホステスさん、市の職員、兄貴分の「広島太郎さん」(路上生活仲間)な どとのかかわりの中、「寅さん」は路上生活を捨て、本名を名乗り、定職を探し、変わろうとしています。(浜崎忍、総師長)

(民医連新聞 第1450号 2009年4月20日)

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