市が「国保資格書の発行は限定」と回答 広島民医連
【広島発】当県連も参加する「広島市国保をよくする会」は四月二三日、広島市保険年金課と資格書問題などについて交渉しました。民医連などから三〇人が参加しました。
交渉では、昨年度末に保険年金課長が資格書問題で「大きく舵を切る」と発言した内容の具体策をただしました。これに対し市側は「これまで事情が把握でき ない人に資格書を発行してきたが、今後は支払い能力があるのに払わない悪質なものに限定し、機械的には発行しない」と明言しました。
市は昨年度八四〇〇件余りの資格書を発行。当県連の調査でも一昨年三件、昨年二件の死亡事例を把握しています。こうした事例も示し、会としてたびたび交 渉してきましたが、昨年一二月と今年一月にNHKが広島市民病院でおきた死亡事例をとりあげたことで、市当局の姿勢が変化しました。「あきらめない」運動 の継続が力になったと確信しています。(古田文和、事務)
(民医連新聞 第1428号 2008年5月19日)
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