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民医連新聞

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“LOVE PEACE” いっしょに学ぶ仲間がいるよ 長野民医連 青年たちの平和自転車リレー

 新入職員のみなさん、ようこそ、民医連へ! 私たちは医療従事者として、いのちや健康を奪う戦争政策に反対し、「憲法九条を守ろ う」と活動しています。その一つがピースチャリンコ(反核平和自転車リレー、略してピーチャリ)。青年が中心になって、各地で「平和大好き」と訴えて自転 車で走っています。こんなこともできるのが民医連のよさです。長野民医連の青年職員たちも新しい仲間に「いっしょにこぎましょう」と呼びかけています。 (板東由起記者)

自転車で乗り越える

 標高一〇一二メートルの塩尻峠を自転車で乗り越える! 「この企画を立てた時、ちょっぴり無謀かなと思った」と、振り返る実行委員の浅井弘道さん(物療技師)。
 北海道や石川、沖縄など各地でとりくまれているピーチャリを「長野でもやりたい」と〇七年三月、青年職員四人が手をあげました。「自分にもできそう」 「楽しそう」と仲間が続ぞくと集まり、実行委員は一七人に。入職一年目から一二年目、職種も職場も様ざま。「憲法さえも変えられようとしている。平和を考 える一歩を踏み出したい」という思いを原動力に準備しました。
 自分たちの思いを周りに伝えるため、バッジやステッカー、アピール文、プロモーションビデオなどを半年かけてつくりました。

平和のタスキをつなぐ

 〇七年一〇月一四日、スタート地点は老健あずみの里。「LOVE PEACE」とプリントされ た揃いのTシャツを着た走者たちは、地元の音楽団のファンファーレと利用者さんの拍手に見送られ、八時四五分に出発。途中の松本協立病院では、入院患者さ んが手を振って出迎えてくれました。
 その後、塩尻協立病院の健康まつりに参加。アピール文につけた曲をバンド演奏し、いよいよ最大の難所、塩尻峠をめざしました。沿道を歩く人たちが、「平 和魂」と縫った横断幕や自転車に貼ったステッカーを見て「がんばれ!」と、声援であと押し。ゴールの諏訪共立病院までの五五㎞を七時間かけて走りました。
 中間地点でタスキをつなぐ役目だった小松康美さん(介護士)は、「難関の塩尻峠ではくじけそうになった。でも、みんなの応援があって無事登頂! 大変だったけど楽しかった」。
 走者四〇人、裏方三〇人でやり遂げた喜びをかみしめました。

「戦争なんて絶対イヤ」

 〇八年二月、県連の学術運動交流集会でこの活動を発表しました。
 「これまで平和について考えることなんて無かった」と話す関飛鳥さん(薬剤師)。「自分が一生懸命働いたお金の一部が思いやり予算に変えられ、米軍の戦 争に使われている。それって私たちも人殺しに荷担していることになるんじゃないかな。そんなの絶対イヤ。平和を願い続け行動していきたい」と、元気です。
 昨年入職した大久保史彦さん(介護士)は、「平和活動って自分がしなくてもって思っていた。なんで民医連はこんなことするのだろうって。でも、僕の仕事 は利用者さんや患者さんがその人らしい生活が続けられるよう、お手伝いをすること。戦争でこの日常を壊されたくない。次は実行委員として計画の段階から参 加したい」と力強く言います。
 隣で浅井さんも「私たちの仕事と戦争は逆だと思う。平和を思う気持ちも、五五㎞の道のりも一人では心細いけど、いっしょに働く仲間や応援してくれる患者 さんがいたからがんばれた。民医連だからこそできる。だから今年も六月に第二弾をします」と、笑顔で話しました。
 元気で力強い青年たち。みなさんもいっしょに走りませんか。

(民医連新聞 第1425号 2008年4月7日)