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民医連新聞

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全日本民医連 第38回定期総会 全議案を承認 新役員選出 「医療介護 再生プラン」かかげ 連帯と共同、平和・福祉のウエーブを

新会長に
鈴木 篤(あつし)さん(医師)

 国会では野党四党が共同で「後期高齢者医療制度廃止法案」を提出し、中止・撤 回を求める世論が高まる中、全日本民医連は第三八回定期総会を三月六~八日、神奈川県横浜市で開きました。三日間にわたる代議員六〇六人と理事などの熱心 な討論で、運動方針を決定。決算・予算、「医療・介護再生プラン」、新綱領改定草案を承認し、新役員を選出。これからの二年間を、医療・介護の再生に向け た歴史的転換期にしようと決意を固めました。

 社会派トランペッター、松平晃さんの演奏で幕が上がりました。原和人副会長の開会宣言に続き、佐藤秀明(北海道)、窪倉孝道(神奈川)、山本規美子(福岡)各代議員を議長団に選出しました。
 歓迎あいさつは、堀内静夫・神奈川民医連会長。連帯基金や医師派遣など全国支援に感謝し、「民医連の連帯、団結を深めよう」と呼びかけました。参加者全 員で、二年間に亡くなった方がたへ黙祷を捧げ、肥田泰(ゆたか)会長が理事会を代表してあいさつしました。
 韓国・緑色(グリーン)病院の梁吉承(ヤン・ギルスン)院長はじめ六人の来賓と共同組織から連帯のあいさつ。七八団体からメッセージが寄せられ、日本看護協会、全国生活と健康を守る会連合会の祝辞が紹介されました。
 運動方針案、「医療・介護再生プラン」案、新綱領改定草案を長瀬文雄事務局長が提案。決算報告と予算提案を北村眞事務局次長が行い、栢尾(かやお)光 悦・会計監査が報告しました。選挙管理委員会が役員選出について提案し、休憩時間に信任投票を行い、即日開票されました。
 人権、公害・薬害、平和・九条、救急問題、経営再建、室料差額問題、無料低額診療、ドクター・ナースウエーブなど、約三時間で二八人が発言。討論を分散会に付託し、全体会は休会しました。

熱い討論を経て採決

 二日目は、一三会場で分散会が行われ、のべ八二四人が発言。三日目に全体会を再開し、三つの分 散会が報告。長瀬文雄事務局長が意見や質問に対する理事会の見解をのべました。引き続き一一人が発言。選挙管理委員会が、役員の候補者全員が圧倒的多数で 信任された旨を報告しました。
 理事会の総括報告に続き採決。運動方針は反対五、保留三、賛成多数で決定。決算報告は反対四、保留一、予算は反対二、保留四の賛成多数で承認されまし た。また、特別決議と総会スローガン、評議員・予備評議員を拍手で承認しました。
 第七回民医連表彰は、五つの発表と二つの論文です。受賞者の板橋訓代さん(石川)らが登壇、賞状を受けとりました。
 退任役員を代表して千葉周伸副会長があいさつ。新任役員を代表して、鈴木篤新会長が決意表明しました。藤末衛副会長の呼びかけで、参加者全員が「団結ガンバロウ」と拳をつき上げ、閉会しました。
 一日目の全体会後、作家・辻井喬(たかし)さんが記念講演しました。

総会スローガン

いま、新たな展望を創り出すとき! 国民と医療・福祉関係者の大同団結で、「医療・介護再生プラン」を実現しよう!

憲法を生かし、まっすぐな人権意識を持ち、連携と共同を強め、地域の医療と福祉を充実させよう!

新しい綱領の策定をめざし、全国的な連帯と団結の力で、民医連運動の担い手を育て、新たな時代を切り開こう!

(民医連新聞 第1424号 2008年3月24日)