報酬引き上げ 患者負担軽減 待ったなし
「診療報酬引き上げと患者負担軽減で医療の再生を11・29国会内集会」が参議院議員会館で開かれました。主催は医療団体連絡会議(全日本民医連含む六団体)。約一七〇人が参加し、公明党をのぞく全政党から三五人の国会議員(代理含む)が激励にきました。
16人の議員が発言
「医療崩壊をストップさせ生活を守るためには、医療予算を増やし、診療報酬引き上げと患者負担軽減をするしかない」と、住江憲勇保団連会長があいさつ。
「自民党にも医療費削減反対はいる」と、自民党議員も発言。これに対し「自民党議員すら反対せざるを得ない状況をつくったのは、みなさんの運動の成果」 と、共産党の小池晃議員が発言しました。ほか、民主党、社民党、国民新党、新党日本と、発言した国会議員は合計一六人に及びました。
患者と医療者の共同
「上限撤廃は絵に描いた餅、赤字になる維持期のリハを受け入れるところは少ない」(リハビリ診療報酬を考える会)、「神経内科のベッド閉鎖があい次、入院できない」(全国多発性硬化症友の会)など、患者会が治療に専念できない状況を報告しました。
「国は看護必要度を持ち出し、手厚い看護を制限しようとしている」「栄養管理は病状改善に不可欠。病院食は全額保険で」「労働条件が悪すぎて歯科技工士の なり手がいない」「勤務医と開業医は対立ではなく連帯を」「歯科の保険適応の範囲拡大を」と、医療従事者も改善を訴えました。
最後に田中千恵子医労連委員長が、「私たちの要求は『報酬を引き下げないで』ではなく、『大幅に引き上げよ』です。がんばりましょう」と訴えました。
(民医連新聞 第1418号 2007年12月17日)