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民医連新聞

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まもなく共同組織強化月間 8月から準備 鹿児島医療生協 職員と組合員の力で今年も目標達成めざす

 猛暑が続く八月二五日、鹿児島医療生協では二一回目の夏祭り。約三〇〇〇人が企画や出店を楽しみました。職員と組合員さんは、一 〇月からの共同組織強化月間を前に、八月からとりくみ始めています。この日は職員と組合員さんが交流を深める日。「毎年、組合員拡大目標を達成できる」と いう元気の源を探ってみました。(横山 健記者)

 鹿児島生協病院からほど近い公園で、夕方から夏祭りが始まりました。組合員さんのダンスチームやうたごえサークル、キャラクターショー、職員のバンド演奏が次つぎに登場し、ステージを盛り上げました。
 病院に近い三支部の出店の前では、「子どもの医療費無料化」署名を大声で呼びかけていました。

健康に過ごしたい

 月間の仲間増やしに意欲的なのは何といっても組合員さん自身です。毎月、各地で「まちかど健康チェック」、近所の人を企画に誘う中で仲間を増やしています。
 組合員理事の松浦真由美さんは「運営会議では『いつでも元気』や『コムコム(医療生協情報誌)』を必ず読み合わせて勉強し、良い記事を班や近所の人にも 紹介しています」。また、支部では「一班一健康づくり」をすすめています。そのテーマや班会の様子を『支部だより』で紹介するなど、班活動は活発です。
 同じく組合員理事の長野孝子さんは「病院は好きです。でも、それだけでは活動できません。私たち自身が健康に過ごしたい、地域のつながりを大切にした い。これが原動力です。忙しくて辞めたい時もありますが、班のみなさんの『元気になった』『楽しかった』の声に励まされ続いています」。
 八六歳を筆頭に高齢者の多い長野さんの班は、今年のテーマを「骨」にしました。栄養士にカルシウム不足解消レシピをもらい、組合員さん宅で料理教室。理 学療法士による運動講座やウォーキングなど、毎月企画しています。
 長く続けられる理由を長野さんは「無理せず、できたひこよ(できただけのこと)という気持ちで楽しむこと」と話しました。
 課題もあります。組合員一一万世帯のうち、班に結集しているのは約七〇〇〇世帯。「もっと参加してほしい」が職員と組合員理事さん共通の思いです。

お互いを身近に感じて

 組織部の職員も元気です。定期的に職責者の朝礼で活動を報告し、各職場に班会への参加を依頼。ニュースも発行し全職員に現状を知らせています。
 四月から組織部に移った白田光成さんは「病院や職員とふれあう機会を増やし、お互いに身近に感じてもらいたい」と言います。
 若い組合員さん向けの企画も考えました。平和企画には三日間で子どもたち二五人が参加。夏祭り当日には「子ども保健学校」で、新しい手術室を親子三〇人 が見学しました。白衣を着て手洗い、麻酔科医に案内された子どもたちは「おもしろかった。夏休みの自由研究にできる」と喜びました。

組織活動も業務の一つ

 すでに月間に向けて、各職場にポスターを貼り出しました。ポスターには、職員の顔写真とそれぞれ「月間目標」を掲げています。各職場がビラを地域に配布し、月間のとりくみを知らせました。
 「仕事や新しい機器を組合員さんに知ってもらう」など、目標が具体的に書いてあります。職員同士もお互いの目標が分かります。
 馬渡耕史・鹿児島生協病院長は「ポスターには創意工夫があふれてるでしょう。組織活動も署名活動も業務の一つ。組合員さんは、私たちの医療姿勢や健康づくりに納得して出資金を出してくれる」と笑顔で話しました。
 目標を達成する力の源は、職員と組合員さんの相互理解と共同のとりくみにあるようです。

(民医連新聞 第1412号 2007年9月17日)