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民医連新聞

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コンパス 8月理事会 秋からの諸会議でたたかう準備 9月9日には一斉9条宣伝を

八月一五日のNHK特番「考えてみませんか? 憲法九条」の予告が、一四日夜に流れ、驚きました。護憲派のとりくみの映像に、全日本民医連の横断幕「守ろう九条、生かそう二五条」が、かなりの時間流れていたからです。
 番組には渡辺治・一橋大学教授(九条の会事務局)、ジャーナリストの斉藤貴男さんも出演し、白熱した議論が続きました。私も事前アンケートを送付し、知 り合いに参加を呼びかけました。沖縄の方の「命こそ宝(ヌチドゥタカラ)」の言葉が響きました。
 原水爆禁止長崎大会には海外代表も含め七〇〇〇人以上がつどいました。田上市長も参加し、「非核三原則の法制化を」と訴えました。民医連参加者も含め、 圧倒的に青年が多く、中国代表はことわざを引用し、「若者は朝八時の太陽だ。あなたたちが平和の新しい歴史をつくる」とのべ、印象的でした。
 函館九条の会の呼びかけに応え、全日本民医連理事会は「九月九日・全国一斉九条宣伝」を行うことを確認しました。メッセージ付風船を二万個準備していま す。平和の願いを日本中の空に向かって打ち上げようではありませんか。もちろん環境に優しい土に還る風船です。
 今月の理事会では、第三回評議員会とその具体化を意思統一する病院長会議、法人専務会議、社保委員長会議などへの提案について議論しました。
 評議員会方針案について主に参議院選挙の結果をふまえて補強修正しました。圧倒的な国民は、小泉・安倍と続く国民いじめの政治を拒否しました。医師政治 連盟や看護政治連盟推薦の候補は、軒並み落選しました。自民党や公明党では医療は守れない、という意思表示です。運動をすれば政治は変えられること、参議 院で与党が少数になり、後期高齢者医療制度や療養病床削減方針を撤回させる可能性をつくり出しました。
 評議員会では、各地の粘り強い運動が生きいきと語られ、民医連運動が政治を変える大きな力となったと確信し、新たな決意を確認し、満場一致で方針を決定しました。
 全国の経験が詰まった評議員会決定を学び、具体的な実践に第一歩を踏み出しましょう。(長瀬文雄、事務局長)

(民医連新聞 第1411号 2007年9月3日)