私たちの願い参院選へ 与野党政策くらべ(1) 政治を変えよう 平和と人権まもる社会へ 「医師・看護師ふやして 安全でよい仕事を」
「医師・看護師を増やして」は私たちの切実な願いです。民医連は各地で病院関係者や患者さんに呼びかけ、シンポジウムにとりくんでいます。「日本の医師は絶対数が足りない」の訴えはマスコミ報道もされ、国会で取りあげられ、世論になってきました。
「看護師を増やして」署名も民医連目標一〇〇万筆を達成(全国では一〇〇〇万筆超)。昨年の国会で請願が採択されました。
この不足状態の原因は何でしょうか? 政府が数十年来、特に病院の診療報酬を抑制、引き下げ、「医師を増やせば医療費が増える」と医師養成数を抑えてき た結果です。病院は十分な人員を確保できず、医師や看護師は過重労働を余儀なくされ、患者満足度や安全・安心が損われています。
「医療費を抑制する」政策はもう限界です。夏の参議院選挙では、医療費抑制をやめ、十分な予算を確保して対策を取るよう、国の政策転換を求める一票を投 じましょう。各政党がどんな政策を出しているか、公表されているマニフェストなどを検討しました。
医療費など社会保障の財源を、どうするかも大問題。ムダな大型開発や軍事関連費、大企業や高額所得者の優遇税制や消費税についての政策をチェックしましょう。
日本のナースは忙しい
医師は国際水準に14万人足りず
(偏在でなく絶対数不足)
抑制にストップ
医療費の抑制が原因
「医療の需要は、科学技術の発展や長寿化などの要因で生み出されるもので、医師がつくりだすものではない」。東北大学教授の日野秀逸さんの指摘です。日本は、このような低い医療費水準で、先進国といえるのでしょうか?
民医連の要求
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「過剰」と言う与党 |
一貫して「医師・看護師が増えると医療費が増える」という立場を取ってきました。 |
野党は「不足」で一致 |
「すべての都道府県の医師数がOECD加盟国の平均を下まわる」(共産党)、「日本の医師数は先進諸国の中で最低水準」(社民党)、「先進諸国の水準では、日本の医師数は全体で10万人不足」(民主党)。 その財源をどこから出すかで違いが 医療費抑制を打開するには財源が必要。どこから生み出すかで、違いがありました。 |
(民医連新聞 第1403号 2007年5月7日)