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民医連新聞

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地域で医療を守る(4) 医療崩壊の実態を市に訴え市長が病院視察に来た! 鹿児島・国分生協病院

 今回は、鹿児島からの通信です。地域社保協が霧島市長に要請を行った際、医師不足の問題や医療崩壊の実態も話しました。すると市長が地域病院をさっそく視察、地域医療を守るよう、いっしょに話し合いましょう、と表明がありました。

 「崩壊のきわにある地域医療を守るため、いっしょに国にはたらきかけましょう」。和やかな雰囲気ではじまった懇談会でしたが、出席者の話がすすむにつれ、市長の表情が、いっそう真摯なものになっていきました。

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 一一月一七日、姶良社保協は、同会が提出し、市議会が全会一致で採択した「乳幼児医療費助成制度の改善を求める請願書」に関して、霧島市・前田市長に要 請を行いました。霧島市は日本で最初の霧島屋久国立公園と、エレクトロニクスの大企業が位置する人口一三万人の町です。
 国分生協病院から参加した小児科の大迫医師は、医師不足のため来春閉鎖が予定されている市立病院・小児科病棟の存続を求める陳情書について、地域の小児 科医療を守る立場から、小児救急医療現場の実態を説明。木藤正樹院長は、日本の医療が崩壊しかねない情勢と、そんな中で市の地域医療を守っている生協病院 の活動の説明、「地域医療を守るため、市としても国に対していっしょにはたらきかけを行ってほしい」と要請しました。
 また、月四万円で暮らす介護困難事例の報告、療養病棟削減問題について説明するとともに、市長に「地域病院を視察してほしい」と要請しました。
 現場第一主義をかかげる市長は、出席者の話に終始耳をかたむけ、懇談の中で「できるだけのことはやりたい、特に子育て支援に関しては、国や県に一歩先ん じた努力をし、乳幼児医療の改善に向けて、県に働きかけをしたい」と発言しました。また、市役所の中に医師確保のための専属の部門の設置を行うことを検討 していることを明らかにしました。
 また、最後に「『美しい国』も大事ではあるが、そこにはまず『やさしい政策』がともなわないと、心から良いふるさとである、と市民も思えないだろうと思う。今後も積極的に懇談させてほしい」と、市長は話しました。

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 懇談の一七日後、市長が国分生協病院を訪れ、医療の現場を視察しました。(薬剤部・濵﨑信裕)

(民医連新聞 第1396号 2007年1月22日)