看護師を増やせ 7対1基準は病棟単位に 厚労省に要求
全日本民医連は七月一九日、「看護師を増やせ」の要求とともに「七対一看護配置基準を病棟単位にすること」を求め、厚生労働省交渉を行いました。
この日、交渉に臨んだのは北海道や青森など各県から来た看護師らと肥田会長、長瀬事務局長。小池晃参議院議員が同席し、総勢三九人でした。
最初に肥田会長から「七対一基準を届け出するため、看護師争奪戦になっている。病棟ごとに届け出できるようにし てほしい」と要請。厚労省側は、「病棟ごとだと看護配置が偏り、労務管理できない」との理由で変更しない方針、と答えました。厚労省の調査では、四月の診 療報酬改定後、七対一基準を届け出た病院は六%だったことを明らかにしました。
看護師たちは毎日の厳しい現状を訴えました。山梨から参加した看学対の山下明美さんは、「看護師が忙しく、学生さんに『やりがいのあるいい仕事』と話せない。看護師をめざす学生が減っている」と話しました。
立川から参加した六年目の看護師、市川亜由美さんは、「『いっしょにがんばろう』と言い合った同期や『がんばり ます』と笑顔で入ってきた後輩たちが、疲れて働けなくなり、辞めていった。妊娠しても人手がないため、ギリギリまで働いている。私たちを安心して働けるよ うにしてください」と涙をこらえて訴えました。
今後もこの問題で交渉を続けていくことを確認しました。
(民医連新聞 第1385号 2006年8月7日)
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