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民医連新聞

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青年を育てよう 全日本民医連が交流集会

 一〇月二三~二四日、滋賀県で「青年の育成をすすめる全国交流集会」を開き、三九県から一二五人が参加。問題提起、講演、八指定報告を受け、ワークショップを行いました。

 集会の目的は、(1)青年の現状を知り、育成のあり方を考える、(2)各地の青年の活動を交流し、経験に学び合う、(3)青年活動への援助のあり方を考える、でした。

 民医連の全職員五万七〇〇〇人の内、三万人以上が青年(勤続一〇年未満・五三%)。「就職後に社会にめざめる世代」「明日の民医連を担う世代」の青年を育てる課題は民医連の未来に関わります。

 問題提起では、青年ジャンボリーや反核・平和のとりくみ、社会保障・受療権を守るフィールド活動が成長の場に なっていること、さらに「学びたい、成長したい」という青年の願いに応え、「先輩にもっと語ってほしい」「参加の後のフォローを」「相談できる体制を」な どの要望に対応しようと呼びかけました。

 また「人間として大事にされる視点」「育ち合う職場づくり」が、青年の生きがいや誇りを育て、平和や人権を集団的に学びあう保障につながると提起しています。

 講演は朴慶南(パク キョンナム)さん(『私以上でも私以下でもない私』の著者)、箕輪明子、植上一希さん(『フツーを生きぬく進路術』の著者)。

 植上さんは「ニート・フリーターという言説は、失業問題や格差社会などから注目を回避させる役割を果たす。メディアが意図して出す情報をそのまま受け取るのではなく、若者の立場で連携して、働く環境を変えていく必要がある」と、職業的自立の大切さを語りました。

 ワークショップでは、青年から上司・同僚・職場に求めること、援助者から青年に期待することを出し合い、「できること、すべきこと」を話し合いました。

(民医連新聞 第1369号 2005年12月5日)