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民医連新聞

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共同組織強化月間 キーワードは「全職員の参加」「患者さん加入率」

組合員さんにまけず職員もがんばっています
岡山医療生協

 共同組織強化月間も山場。岡山医療生協では、一〇月初旬の「10・1週間」に、昨年の同時期より 二〇〇人多い九一七人の仲間を増やし、ひき続き目標達成をめざしています。六月には共同組織活動交流集会の開催に奮闘した職員たち。医療生協さいたまにも 学び、「全職員の参加」「患者さんの加入率」に着目し、きめ細かな声かけをしています。(荒井正和記者)

 一〇月二五日は「ニコニコデー」です。朝から岡山協立病院の外来待合室では職員、組合員さん各五人が医療改悪反対の署名を手に加入と増資を呼びかけていました。

 組合員の尾崎貞子さんは九四歳、とっても元気です。同生協の発足時から支部長として活動、いまも先頭に立っています。尾崎さんと看護師の和田三恵子さん が声をかけた中年男性は、署名も加入も「いいですよ」と二つ返事。

 外来師長の佐藤志津香さんに診察に来られた組合員さんが、「今日のとりくみはどう?」と話しかけました。「加入してくれそうな人いないかな?」と答える 佐藤さんに「近所の人を紹介するよ」。佐藤さんは「職員も組合員さんに負けずがんばっています」。

みんなで動こう

 「あくまで目標達成にこだわろう」という園原典子事務長の提起から議論が始まりました。医療生協の支部や班は、駅にエレベーターを設置させたり、用水路 に歩行者用の橋を架けさせるなど、着々と「夢マップ」を実現しています。組織活動委員会では、組合員さんの「仲間が増えれば、まちづくりの可能性もひろが る」という声を受け止めました。目標をやりきるには、もっと多くの職員に動いてもらわなくては…。ためらいの声も出ましたが、思いきって職場に提案しまし た。「月間ニュース」を工夫し、学習会に力を入れることも決めました。

 各職場の受け止めは積極的でした。職場の委員を中心に目標を決め、手だても具体化。「職員一人が三人を増やす」「個人ごとに目標を決め、がんばり表を作 成する」などです。業者や近所の店、家人の知り合いまでつながりをたどり増やしています。委員会は、月間のつど職場をラウンドし、みんなが活動できるよ う、相談に乗ったり、励ますのですが、今年はそれも簡単でした。

 委員会事務局の三宅基夫さんは、「共同組織活動交流集会に一〇〇人もが参加した感動が残っているし」と話します。

さいたまから学んで

 「医療生協さいたまの見学が刺激になった」と、佐藤さん。月間を前にした九月、五人で訪問しました。事務、看護、技術、の職場で運動を引っ張るメンバーです。

 そこで驚いたのは、加入の働きかけが日常の仕事に組まれていることでした。「組合員加入率一〇〇%の日」を設けていたり、各職場が前日の予約表をもとに 未加入者をリストアップしていました。各診療科の加入率も出ています。

 職員の認識も自分たちとはかなり違うと感じました。「私たちは利用率なんて関心なかったし、未加入の患者さんに声をかけずに帰してしまうことがあった」。

 帰ってすぐに各職場のコンピューター画面に患者さんの加入率が出るようにしました。委員会は、たとえば「小児科の加入率は何%です。声かけを頼みます」 と、アドバイスできます。月間目標もばくぜんとしたものから「組合員として利用し協力してもらう」ための具体的な数値に変わりました。

 いま週間の目標だけでなく年間目標を達成した職場も生まれました。すべての職場・職員が目標達成にむけて奮闘中です。

(民医連新聞 第1367号 2005年11月7日)