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民医連新聞

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山を削り海を埋めていた 基地強化許さない岩国集会 米軍・岩国基地を視察 ―広島民医連

 六月一九日に、山口県岩国市で「米軍岩国基地の強化を許さない! 岩国大集会」が行われました。広島民医連では、集会と基地視察のバスツアーを企画し、職員、組合員五〇人が参加しました。桑原国博さんの通信です。

 朝九時に広島共立病院、一〇時に福島生協病院を出て、一一時に岩国市に到着し、集会の前に海上基地建設現場を視察しました。

 〇九年度に完成し、現状の一・五倍というもので、ここに神奈川・厚木基地の米海軍空母艦載機部隊や沖縄・普天間基地の海兵隊航空部隊を移転させる案が浮上しています。

山が削られ海上基地に

 標高一二〇メートルの愛宕山が半分ほど削り取られ、すでに東京ドーム二〇杯分の土砂が基礎工事のために運び出されました。土砂は三㌔メートルの巨大なベルトコンベアーで愛宕山から海上に運ばれています。幹線道路の上やレンコン畑の中を伸びていました。

 岩国基地は市の真ん中にあり、面積の二〇%を占め、関西空港とほぼ同じ大きさです。米兵が起こす事件・事故、中国四国の山地を戦闘機が低空飛行することによる被害も多大です。約二六〇〇億円という建設費用は私たちの税金です。これが米国が起こす戦争の拠点になります。

人間の鎖で基地包囲

 集会には、子どもを連れた姿もあり、民医連の旗や「九条・二五条を守れ」などの横断幕やのぼりが多数掲げられました。約三五〇〇人に達した参加者は、「基地機能移転ノー」の声をあげ、デモ行進しました。また、手をつなぎ、基地の外周を「人間の鎖」で包囲しました。

(民医連新聞 第1360号 2005年7月18日)