きれいな海を守りたい 辺野古海上ヘリ基地建設反対第2次行動
「身をていして行動している人びとに心を打たれた」「見て聞いて感じたことすべてを、周りの人たちに伝えたい」。全日本民医連の辺野古海上 ヘリ基地建設反対運動支援・連帯行動が一月二七~二九日、行われました。参加者は青年職員を中心に、二八県連から五三人。沖縄の基地・戦跡をめぐり、名護 市辺野古沖の海上基地建設反対の座りこみ行動に参加しました。一〇月に続き二度目です。
那覇防衛施設局は一一月、基地建設の前段階となる地質調査のため、ボーリング用のやぐらを反対を押し切って辺野 古沖に設置しました。本来環境影響評価法に基づいた事前調査が必要ですが、県と防衛施設局は「環境にはほとんど影響ないから影響評価も必要ない」としてい ます。しかし、すでにやぐらの足が海底のサンゴ礁を破壊。このやぐらにも地元の人たちが座り込み、施設局と連日にらみ合いを続けています。民医連の参加者 も順番に「平和丸」に乗り込んで海上へ。午後は雨も降るあいにくの天候の中、やぐらに昇り、地上と海上で防衛施設局の行動を監視。作業を一歩もすすめさせ ませんでした。
地元を励ます
基地・戦跡めぐりをした参加者からは、「墜落現場が住宅地のすぐそばで、衝撃を受けた」「戦争で人間は人間でなくなるという言葉を実感した」などの感想が寄せられました。
一〇月の支援・連帯行動以降、各県連でパンフレットの作成、報告会などの行動が広がっています。いくつかの県 連・地協でも、独自に辺野古支援行動を実施、地元を励ましています。沖縄県内外を問わず、運動の輪をいっそう広げ、一日も早く基地建設計画を中止させるこ とが求められます。(多田重正、全日本民医連事務局)
第三次行動は、四月一七~一九日を予定しています。
参加者の声
多くの人に伝えたい
新潟・佐々木祐子さん (23) SW
緊迫した状況の中、こんなに美しい辺野古の海を守るために、体をはって調査を阻止する地元の人たちの姿に感動しました。基地ができれば、水平線が消え る、ジュゴンが住めなくなる、危険地域が増えることを実感しました。この目で見たことを多くの人に伝えたいと思う。
埋め立ては断固反対
島根・太田充洋さん (24) 事務
一日中、辺野古の皆さんと海上のやぐらで反対運動をしました。辺野古の皆さんが、毎日たたかっていることや皆さんの気持ちの強さに驚かされました。施設 局の人が船で調査地点に近づくと、そうはさせないと体をはって防いでいました。その緊張感は、なまはんかなものではありませんでした。あのきれいな海を埋 め立てることは断固反対しなければならない、と感じました。
(民医連新聞 第1350号 2005年2月21日)