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民医連新聞

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振動病患者の掘り起こしを 第20回民医連振動病交流集会

 全日本民医連は一月一五~一六日、第二〇回民医連振動病交流集会を滋賀県で開き、一八県連五一人が参加しました。
 山口大学の原田規章教授が「振動障害の検査診断基準見直し」をテーマに講演。京都・城南診療所の三宅成恒医師が「京都における振動病治療の歩み」について特別報告しました。
 演題発表は、全部で一一。各種検査の意義と有効性に関する検討、認定や申請、意見書の動向など全国各地の状況、振動病慢患フォロー、社会復帰に関する事 例考察、新潟県中越大地震での労災患者被災状況聴き取り活動などです。また、熊本・くわみず病院の「船員における振動障害に関する報告」では、建設労働 者、林業労働者だけでなく、船舶関連労働者にも多数の患者がいて、治療されず放置されている可能性が指摘され、掘り起こし検診や相談会活動などの必要性が 提起されました。
 全日本民医連からの問題提起では、新規申請抑制の動向などについて報告。根拠のある医療、説明責任の観点から、(1)職歴の確実な聴取、適切な水準によ る検査と鑑別診断、診療録の整備などコンプライアンスを重視すること、(2)振動病医療の上で医師とスタッフとの民主的集団医療を大事にする、(3)ス タッフの教育や後継者育成の問題、患者の掘り起こしなど、事業所の管理部が今後の振動病医療にとりくむべき課題を検討すること、(4)患者団体、労働組合 と協力、協同をすすめること、(5)問題発生時は全日本民医連に集中し、解決にあたることなどが提起され、確認しました。

(民医連新聞 第1349号 2005年2月7日)