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民医連新聞

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秋のたたかいは「憲法改悪阻止」を軸に 都道府県連社保委員長会議ひらく

 九月一四~一五日、都道府県連社保委員長会議が千葉市内で開かれ、四二県連から一〇五人が参加しました。会議の目的は、「第一回評議員会方針を学び、実 践する立場で、秋からの社保のたたかいの意思統一をはかる」、「参議院選挙後の平和と憲法、社会保障の情勢認識を一致させる」、「この間の全国各地の運動 の広がりに確信を深め、各地のたたかいの経験と教訓を交流する」の三点です。記念講演は「構造改革路線の動向と社会保障のあり方」と題して、金沢大学の横 山寿一教授が行いました。

 問題提起は、内間均(うちまひとし)・社保委員長が行いました。第一回評議員会にものべられているように、平和 と国民の命がかかった憲法九条・二五条が改憲の焦点にされるなど、日本が歴史的な激動期にあることをふまえ、この間民医連が地域ですすめてきた多くの運動 を紹介。社保充実署名は七〇万筆、気になる患者訪問は全国七万五〇〇〇件にのぼったことを報告しました。

 「憲法を守ること」「地域から受療権と社会保障を守る活動を広げること」秋のたたかいについてふれた同委員長 は、その構えとして①平和と人権の感度を高め、全国の実践から学ぶ、②民医連の存在意義・生きがい・働きがいを輝かせる学習を重視、③思い切って地域に出 る、の三点をあげました。「あれもこれも課題がある」と受けとめるのではなく、「憲法を守る」ことを中心にとりくもう、全国五万六〇〇〇人の職員と三〇〇 万の共同組織が先頭に、平和と人権守る運動をねばり強くすすめれば、共同は大きく広げられる、と呼びかけました。

KJ法で方針づくり

 指定報告は七人。米軍ヘリの墜落事故を中心に、基地問題・平和のとりくみについて報告した沖縄。熊本は、青年職員が参加する社保活動として、六月から行っている「被爆者聴き取り調査」を報告。また、京都からは国保制度改善の運動が紹介されました。

 政府の介護保険見直しの動きに対し、実態調査を行い、介護保険改善のとりくみを行っている報告が、長野と東京か ら。北海道は、この間の道内での反核平和・社保闘争について報告。大阪は「地域から熱中症の死亡者を出さない」と緊急にとりくんだ調査とそれに基づき大阪 府に対策を要請したことを紹介しました(三面に関連記事)。

 フロアからも活発に発言が出ました。「教育月間をがんばったことが、社保活動に好影響(福岡)」「豪雨災害への全国からの支援に感謝。今回のことが『民医連職員で良かった』と実感する契機にもなった(福井)」「憲法トーク講座をとりくんで(富山)」など。

 翌日は、ワークショップ形式で討論しました。「憲法改悪を阻止するための方針づくり」がテーマ。「地域の過半数を憲法守る立場にするには? 医師や地域での共同を飛躍させるために必要なことは…?」など、議論を展開しました。

 まず自分の体験や経験で、憲法が大切だと感じたことを各々の口で語ることからスタート。一度目のKJ法での討論 内容をふまえ、二度目に与えられたテーマは「青年分野での飛躍をつくる」「地域の過半数」「医師や地域での共同の飛躍」「全職員・共同組織の学習や行動を すすめるには」班ごとで違うものでした。

(民医連新聞 第1341号 2004年10月4日)