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民医連新聞

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米国の核政策に“批判”続出 核戦争防止世界医師会議(IPPNW) 北京で大会ひらく

核戦争防止国際医師会議(IPPNW)の大会が、九月一七日から三日間、北京で行われました。今回のテーマは「ピース・スルー・ヘルス」(健康を通じて の平和)。大会には、世界五六カ国から約三五〇人が参加。日本からも、IPPNW日本支部ほか、保団連、民医連の医師らでつくる「核戦争に反対し、核兵器 廃絶を求める医師・医学者のつどい」の代表三八人を含む、計六八人が参加しました。

 大会では、核兵器廃絶を求める声とともに、米国の核政策、無法なイラク戦争などを批判する発言が相次ぎました。 マッコイ会長は米国の先制攻撃にふれ、「核の脅威は強まっており、世界破壊のあらたな動きもある」と警鐘をならし、「安定した世界をつくるには核廃絶しか ない」と強調しました。

 広島市の秋葉市長は「広島に原爆が投下されて六〇年を迎えるが、被爆者は自分たちの苦しみを他者に与えまいと、 報復を考えなかった。『広島の悲劇を二度と繰り返させないために核廃絶を』という被爆者の思いを若い人たちに伝えていこう」とのべ、会場はスタンディング オーべーションにつつまれました。

 参加した立川相互病院の大石学医師は、「世界の医師たちが、米国の核と戦争政策に危機感を持っていることがわかった。核廃絶めざし、行動しなければ」と感想を述べました。

 次回は二〇〇六年ヘルシンキで行われます。(児嶋徹・つどい代表世話人)

(民医連新聞 第1341号 2004年10月4日)