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民医連新聞

民医連新聞

医学生のつどい 「憲法」「民医連」学んだ

第二五回「民医連の医療と研修を考える医学生のつどい」を八月二〇~二二日、北海道で開き、医学生一六一人を含む三五一人が参加しました。スローガンは「私たちを守る憲法、私たちが護る憲法」でした。

 目的は、「民医連を知る」「社会・医療情勢について学ぶ」「交流し様ざまな考えを学ぶ」「自らの医師像を探求する」ことです。

 テーマ企画『the憲法』では、「九条の会」の小田実氏と、釧路協立病院の堀毛清史医師が講演。

 小田氏は自分の戦争体験を語り、「憲法九条は世界平和宣言になりうるもの」と強調しました。堀毛医師は、患者の事例から憲法二五条の重要性をのべ、「民医連の活動の基本に憲法に規定された平和と人権がある」ことを示しました。

 医学生も寸劇で憲法の存在意義を演出し、考え合いました。

 奨学生活動交流企画「SHOGAKUSEIs Be Ambitious! ~奨学生よ、大志を抱け」 では、 寸劇やディスカッションで互いの理想の医師像を語り合いました。「シンポジウム~医学生への期待~」では共同組織、医師、看護師、事務のシンポジストが発 言しました。

 六年生企画は、先輩医師と語り合う企画。民医連の医療、研修の様子、患者さんとの関わり、など実践から話してもらい、学生は卒業・研修突入前の不安や悩みを出し合いました。

 民医連運動に共感し、多くの仲間や先輩とふれあい、刺激を受け、この場で民医連に来る決意を固めた学生もいました。

 「自分の望む医療のため、自分ができることを考え、行動していくこと」を決意し、「25つどい・アピール」を全員で確認しました。

(荒川龍、全日本民医連事務局)

歯学生のつどい 「生活と歯」を考えた

 歯学生のつどいを、八月二七~二八日東京で開き、歯学生二三人と職員など計三八人が参加しました。

 講師は東北大学の岩倉政城助教授。宮城県で住民参加型の歯科健診にとりくみ、「あぐら歯もみ」を提唱しています。そこでは老人施設で住民が「歯をきれいにする」ボランティアをした結果、発熱が減少し、その報告を住民が学会発表する経験も生んでいます。

 同氏は学生時代、まだ歯科がなかった利根保健生協の協力で、地域を歯科検診で回りました。生活との関連で「歯」を診ることの大切さ、技術に目を奪われ科学性や安全性の追求を怠ってはならないなど、実演も交ぜて楽しく話しました。

 学生たちは学年ごとに五~六人の班になり、講演からテーマを設定して論議。「どんな歯科医になるか」「地域医療 の輪を広げるには」「口腔だけに留まらない歯科医師」などで、翌日ポスター発表しました。岩倉氏は一つひとつ講評。二日間をともにした学生と握手を交わ し、話はつきませんでした。

(民医連新聞 第1340号 2004年9月20日)