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民医連新聞

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連載 安全・安心の医療をもとめて(28) 鳥取の2病院

『注射パンフ』を使って学習

 八月末、全日本民医連は注射事故防止に関わる緊急呼びかけを行いました。全国の教訓を他人事にせず学び、注射業務の流れの点検や、パンフ『みんなでとりくむ注射事故予防』の学習をあらためて呼びかけるもの。パンフで学習会を行った鳥取でのとりくみを紹介します。

2度目の学習会で注意喚起[鳥取生協病院]

 八月三一日、院内医療事故防止対策委員会で緊急の全体学習会を開き、看護師を中心に三九人が参加しました。

 薬剤師が講師になり、パンフの内容に沿いながら特に危険な薬剤について学ぶ内容。注射事故防止をテーマにした学 習会は二度目でしたが、「特に気をつける薬剤については、掲示して」「薬剤師と連携して事故防止にとりくむ必要がある」と、参加者たちから提案も出まし た。あらためて注意を喚起する場になったと思います。

(福田喜代子看護師長)

薬剤師を講師に全職員学習会[鹿野温泉病院]

 七月一八日に院内安全対策委員会が、全職員学習会を行いました。毎月の院内安全対策委員会で報告されるミスやニアミスの中で、「注射関連の報告が気になる」と議論になったことがきっかけです。講師は薬剤師が担当。三五人が参加しました。

 パンフに掲載されている事例をもとに、注射薬の安全使用と事故防止について学んだ職員たちからはさっそく、「薬剤の管理はできているのか?」「注射薬が変わったり、ラベルが変更になった時の情報の徹底を」などといった具体的な質問や要望も出されてきました。

 また、院内の静脈注射対応プロジェクトとも協力し、この時の学習資料に手を加え「注意を要する薬剤」を一覧とし て各病棟に配る準備も。同プロジェクトでは、薬剤だけでなく、医師の指示出し方法の統一など、注射手順そのものの見直しをすすめています。(院内安全対策 委員会・真田佐智江事務局長)

(民医連新聞 第1340号 2004年9月20日)