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民医連新聞

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安全・安心の医療をもとめて(27) 新潟民医連

患者の目線から学んだ安全

 【新潟=奥村孝嘉通信員発】新潟民医連安全対策小委員会は学習会を七月一七日に開きました。職員一五五人のほか、四人の看学生も参加しました。

 講師は「ささえあい医療人権センターコムル」の辻本好子理事長。同団体は、患者さんと医療従事者が、対話と交流の中から、歩み寄れる関係づくり、患者中心の開かれた医療の実現をめざし、「賢い患者になりましょう」を合い言葉に、活動しているNPOです。

 講演では、「患者の望む安全・安心・納得の医療とは何か」が話され、電話相談や医療事故を起こした病院への立入調査などの活動が紹介されました。

 辻本さんは、「安全・安心の第一歩は、その人と向き合うこと」と述べ、「患者さん、家族の希望や訴えを聞き、分 かりやすい説明に努力するのがプロ」と話しました。また、医療行為をチームで行う病院内では、職員同士の対話やコミュニケーションが足りずに起きた医療事 故も多いと指摘しました。

 「一つの物事をどう感じるか話し合い、刺激し合って感性を高めてほしい。患者に『会えて良かった』と思われる医療人になって下さい」と呼びかけました。

 「患者からみると、医療側の都合が優先され、当然のことができていない。患者の立場に立つ、という綱領・宣言の 実践は『安全・安心・納得』の医療をすすめることにもつながる」、「いつも『説明』が本当に理解されているかなど、心配になることがあったが、講演で 〝やっぱり〟という気持ちに。患者さんが理解できる言葉で話す努力をします」など、参加者の七割が感想文を出しました。

(民医連新聞 第1338号 2004年8月16日)