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民医連新聞

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安全・安心の医療をもとめて(22) 関東甲信越地協

初の地協リスクマネージャー交流会ひらく

 【関東甲信越地協発】四月二四日、初めての地協リスクマネージャー(RM)交流集会を開きました。同地協の医療安全診断委員会が主催、五七人が参加しました。
 全体会では、五十嵐修全日本民医連理事が地協医療安全診断委員会を代表して問題提起。医療事故をめぐる動向、とりわけ対応の迅速化と行政処分の厳罰化な どの傾向を報告し、県連・院所でのとりくみの強化と相互点検「医療安全診断会議」の方針を提案しました。
 記念講演は、水戸部秀利・全日本民医連前副会長の「医療の安全性向上に向けて~総論から各論へ、収集分析からアウトカムへ」。全日本の安全モニター活動 のまとめ、自院で経験した人工呼吸器コンセント脱落事故の教訓、リスクマネージャーの心得を話し、最後に「事故の予知予防へのとりくみをすすめる課題」 「心理学や人間工学など医療安全学を学ぶ課題」「医師の診療に関わる課題」を提起しました。
 分科会は、医療現場の問題と課題を所属事業所の規模別ですすめました。事務系の参加者のグループは県連機能を中心に話し合いました。
 「専任RMの交流を目的に発足した会議が委員会に発展し、各病院の訪問診断と安全学習を行っている。課題は、相互診断と実効性ある対策の普及」(東 京)、「五月からRM育成を始める。インシデント報告にITの活用を検討中、統一フォーマットの作成に苦労している」(長野)、「県連の医活の時間を使 い、安全問題を討議。今期は医療安全対策室を設置。統一した様式でインシデント報告・集約を行うこと、医師参加をどう広げるかが課題」(埼玉)、「院所の とりくみはすすんでいるが、県連としてはこれから」(群馬)、「インシデント以外の情報の収集・普及も意識的にとりくんでいる」(千葉)など、活発に交流 しました。
 多くの参加者から「具体的な話が勉強になった」「すすんでいる所の具体的な活動や悩みを聞き、自分の院所に持ち帰るものが沢山あった」などの感想がよせ られた一方、「分析法についても具体的に学びたい」「役職や経験別の分科会を」などの要望も出ていました。

(民医連新聞 第1333号 2004年6月7日)