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民医連新聞

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私と憲法(1) サークル「憲法を学ぼう」ひろげたいな

岡山・池橋陽子(県連事務局)

 「平和と憲法を守る運動を」と、三六回総会は強調しました。職員や共同組織、様ざまな人たちの、憲法に寄せる思いやとりくみを紹介していきます。

 

 去年の一一月に「憲法を学ぼう」というサークルを立ち上げました。

 普段接している医学生、ジャンボリー、平和委員会、民青同盟、ピースウオークの仲間など、公私にわたるつながりで、「いっしょに憲法を学ぼう」と声をかけました。

 これまでに、「日本国憲法を生んだ密室の九日間」というビデオを観て、『あたらしい憲法の話』(戦後二年間使わ れた中学校の教科書)を読み、大久野島(広島県、毒ガス工場のあった島)でフィールドワークをしました。今は、『日本国憲法の心とはなにか』という本を、 チューターを決めて少しずつ読んでいます。

 このサークルを立ち上げたきっかけは、去年の秋の衆院選挙で自民党も民主党も憲法を変えると言ったこと。「国民が知らなすぎる」と危機感を感じたのです。「どうしたらいいんだろう…」と考えました。

 そんなとき、「『安保闘争』のときも、最初から運動が盛り上がったわけじゃない。あちこちで学習会が行なわれ地 道な活動の中で、ああいう大きな運動になった」という話を聞きました。「まず知ることだ!そして地道に知らせていくしかない」と、何をするか見えた気がし ました。

 学ぶ中で、戦後、平和と民主主義を求める国民世論の高まりの中で憲法がつくられたこと、これまでに何度も改憲の動きがあったけれど、その度に世論と運動でくいとめてきたことを知りました。「憲法は日本にとっての根本なんだ」と感じました。

 私たちの世代が改めてこの憲法を自分のものにする作業が必要だと思います。憲法と憲法をつくり守ってきた国民の運動を学び、それを受け継ぐときが来ていると思います。改憲の動きがある今だから、それをするときなんだと思います。

 今後、このサークルの活動を民医連の中や学生の中、地域の中にもっと広げたい。あちこちにこんなサークルがある状況にできたらいいなと思います。

(民医連新聞 第1330号 2004年4月19日)