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民医連新聞

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“平和・憲法”“患者の権利”を 共同の力で守りぬこう ―全議案を採択し、新役員を選出―

 平和と憲法、医療・社会保障を守るたたかいが激しさを増す中、全日本民医連第三六回定期総会が開かれました。三日間 の活発な討論を経て、運動方針案と規約改正案、経営困難組織支援規定案、決算・予算案、特別決議などの議案を採択。新役員をはじめ参加者全員は、三六期方 針を実践し、奮闘する決意を固め合いました。

1日目
 本会議では、開会の辞を吉中丈志副会長がのべ、高石光雄(埼玉)・羽田範彦(東京)・服部和枝(愛知)の各代議員を議長団に選出しました。
 歓迎あいさつで山田昌樹埼玉民医連会長は、埼玉民医連の歴史と発展を紹介。「よく見て、よく聞いて、よく話す」秩父神社の「お元気三猿」のように、 「黙ってないでどんどん行動する元気の出る年にしましょう」と呼びかけました。
 肥田泰会長が理事会を代表してあいさつ。参加者とともに二年間の物故者に黙祷をささげました。
 来賓の三人のあいさつに続いて、名誉役員・顧問が紹介されました。各界から寄せられた九二通のメッセージのうち、日生協医療部会のメッセージが紹介されました。
 総会議案の提案は、運動方針案を長瀬文雄事務局長が、経営困難組織支援規定案を岩本鉄矢事務局次長が、役員選出案を升田和比古副会長が、規約改正案を清 水洋事務局次長が行いました。続けて、大河原貞人事務局次長が決算報告・予算案の提案を行い、会計監査報告を受けました。
 規約改正案の質疑と三人の来賓あいさつをはさみ、約三時間にわたる討議を行いました。医療の安全性、医師問題、平和運動、社会保障を守るたたかい、組織 の管理運営問題、青年職員との育ちあいの経験など、三一人の代議員が発言しました。

2日目
 分科会を三つのテーマで、八会場に分かれ、行いました。五〇四人から運動方針案、経営困難組織支援規定案を深める発言などがありました。

3日目
 前日の分科会報告に続き、総会議案に対する理事会答弁を長瀬事務局長が行いました。全体討論では、小池晃理事(参議院議員)ほか五人が発言し、理事会から総括答弁が行われました。
 代議員定数六〇八人中六〇四人が採決に参加、第三号議案(予算案)は反対一、保留六、第六号議案(経営困難組織支援規定案)は反対一六、保留二六、それ ぞれ賛成多数、他の各議案は満場一致で採択されました。新役員が圧倒的多数で信任されました。
 開票の間、第五回民医連表彰を受けた四つの発表論文と三つの書籍が紹介され、代表の山田智代議員(福岡)に肥田会長が賞状と記念品を贈りました。
 特別決議を冨野由美子理事が読みあげて提案、拍手で承認されました。
 退任役員を代表して水戸部秀利副会長があいさつ。また、新役員が紹介され、代表して肥田会長が決意表明しました。
 閉会で大山美宏副会長が憲法前文を読みあげ、団結「ガンバロウ」の拳をつきあげました。

36回総会スローガン
○草の根から共同の力で、平和と憲法を守る運動をまきおこそう
○人権感覚を研ぎすまし、国民の医療と福祉を受ける権利、患者の権利を守るとりくみを発展させ、安全・安心・信頼の医療・福 祉の実践をすすめよう
○事業所の管理力量を高め、すべての職員が誇りと生きがいをもって働ける組織めざし前進しよう

(民医連新聞 第1328号 2004年3月15日)