楽しく健康づくり 「メディカルフィットネス」
山形・庄内医療生協では、健康増進施設「メディカルフィットネスViViD(ビビ)」を昨年四月に開設しました。生活習慣病予防や健康づくり活動を専門的にとりくむ施設で、民医連では初めての誕生です。メディカルフィットネス室の石塚玲子さんからの通信です。
「メディカルフィットネスViviD」は、医療法第四二条でいう健康増進施設に該当し、法律上は医療施設になります。ViViDは英語で「生き生きとした、鮮やかな」を意味します。
ViviDの施設を紹介します。一階にウォーキング用の流水プールがあります。二階に持久力をつけるための有酸素運動ができる自転車、ランニングマシー ンなどが計一二台。筋力アップを図るトレーニングマシーンが七種類。他にエアロビクスやダンス教室を行うスタジオ、会員が相互交流をはかるための多目的室 や作品展示の可能なギャラリーも完備しています。
入会金は、組合員が五〇〇円、非組合員が二〇〇〇円なので、施設利用を機に組合員になる人も多くいます。会員は、誰でも入れる一般会員(月会費三五〇〇 円)と生活習慣病指導管理対象者のメディカル会員(月会費無料)に分かれます。日帰りドック利用者などには、無料体験チケットを配布し、宣伝しています。
現在、会員数は五〇〇人を超えています。
利用の際には、はじめに医師の診察を受け、身長、体重、血圧測定などと各種の体力測定をし、それらの情報をコンピューターに入力し「健康体力表」を打ち 出します。健康運動指導士が、データをもとに、個々人にあったメニューを作成し、生活習慣病の予防や健康づくりが無理なく楽しくできるようにしています。
開設してから日が浅く、まだ運動の有効性を検証できるような臨床データーはありませんが、半年間、ほぼ毎日利用した人で、体重が一六キロ、体脂肪が一一%減少した成果があがっています。
利用者からは「ここに来て体調が良くなった」「膝や腰の痛みが和らいだ」「通うのが楽しい」などの感想も寄せられています。
(民医連新聞 第1324号 2004年1月19日)