“痛みおしつけ病”の治療へ
九八年に文字通り「診察室から」国会へ送り出していただき、あっという間に六年が過ぎようとしています。
この間、医療や介護、年金、くらしの現場で起きている様ざまな問題を取り上げ、制度改善の提案を政府に行ってきました。小渕・森・小泉の歴代首相と二三 回直接対決し、社会保障を中心にすえた政治への転換を迫ってきました。
私の国会活動のエネルギー源は、医療現場ではたらく民医連職員や患者のみなさんの政治への怒りにほかなりません。「健保三割負担なんて許せない」「高す ぎる国保料(税)。そして冷酷な保険証取り上げをやめよ」「一八〇日超入院の特定療養費化。院内感染対策の診療報酬のお粗末さ。ほんとうに頭にくる」など 数えあげればきりがありません。政府は「財政難」を口実に国民に「痛み」ばかり押しつけていますが、大型公共事業や軍事費、銀行への税金投入などをあらた めれば、医療や介護などに使えるお金は十分あります。
国会での論戦を通じて、自民党、民主党の「二大政党」では果たせない役割と存在感を発揮できるよう、ひき続き全力でがんばります。
小泉内閣はイラクへの自衛隊派兵を強行しようとしています。憲法をふみにじる歴史的な暴挙を絶対に許すわけにはいきません。いまこそ世論と行動を広げよ うではありませんか。また、年金改悪や消費税増税反対など、暮らしを守る活動もいよいよ重要です。力をあわせて草の根からのたたかいをまきおこしましょ う。
一二月七日に第一子が生まれました。戦争のない、くらしの不安がない社会をこの子にひき継ぐ責任の重さを、ずっしりと感じています。
今年七月にはいよいよ私も再選をかけた参議院選挙です。「医療現場の怒りを国会へ」つないでいく議員として活動ができるよう、力の限りたたかいぬく決意です。
(全日本民医連理事、小池晃)
URL://www.a-koike.gr.jp/
(民医連新聞 第1323号 2004年1月5日)