“世界と歩こう”各地で健康ウォーク 全日本民医連50周年
WHOが呼びかけている「健康ウォーク」は、医療生協では盛んにとりくまれてきました。全日本民医連は、50周年企画として全国で繰り広げようと呼びかけ。各地で特色あふれ、仲間づくりと結んだ「ウォーク」が行われました。
効果あり!「正しい歩き方」講習
【埼玉発】浦和民主診療所の周辺地域一二支部は一〇月九日、合同で「組合員のつどい・ウォーキング」を行いました。今年のイベントの目玉は、運動指導師の佐々木栄子さんによる「正しい歩き方」の講習です。
予め「足に合うウォーキングシューズを履いてきて」と言われ集合した五八人。まず靴の履き方から教わりました。 つま先、踵もきちんと入れてひもを結びます。次に「歩幅は身長の約半分を目安に、直線上を歩きましょう。手を前後に振って」などの指導を受け、練習。準備 体操し、支部の保健委員が血圧チェック、出発しました。
六〇歳代が多い参加者が「歩き通せるかな」との心配もありましたが、みな完歩。私は一万四〇〇〇歩ほど、普段の 三倍も歩いたにも関わらず、あまり疲れず、翌日・翌々日になっても筋肉痛が出ませんでした。やはり正しい歩き方は大事。他の参加者からも「良い経験だっ た」との声が出ています。
「老化は足から来る」といわれます。保健委員会議でも「歩く」ことを取り入れた仲間つくりをすすめたいと話し合っています。(福本珠子、さいたま医療生協五泉支部)
市民まつり参加で組合員も増えた
【兵庫発】尼崎医療生協は一〇月五日、WHOウォークイベントを行い、約二〇〇人が参加しました。これは毎年、 尼崎の「市民まつりパレード」に参加する形で継続し、今年で五年目です。「高齢者が暮らしやすい社会をめざして」の横断幕を掲げて、宣伝もしながら行進 し、三万人の観衆から拍手を浴びました。
パレードは、銭太鼓隊六〇人、踊り隊七〇人、歩き隊七〇人の編成。まつりが近づくと医療生協各班は、合同で準備を開始。年ごとに参加者が増えています。
二日間の市民まつりでは、模擬店の一角で「健康チェック」も。のべ八〇人の保健委員さんたちが、六二二人の健康チェックを実施し、一九人の組合員が増えました。(粕川實則、尼崎医療生協)
すがすがしさに「またやろうさ」
【石川発】一〇月四日の朝六時、集合場所の児童公園に、老若男女一六人が集まりました。浅野健康友の会が呼びかけた「浅野川沿い健康ウォーク」は初めてのとりくみ。
金沢市内を流れる浅野川沿いは、かつてはよく友禅染めを川水で仕上げる友禅流しがみられ、泉鏡花の作品「滝の白糸」の舞台となった地域です。
木の橋で有名な梅の橋付近では鴨の一群に出会い、天神橋、常磐橋を通り、往復の道のり約五キロを歩き、午前七時一〇分に公園に戻りました。汗がにじみ、すがすがしい気分でした。
世話人さんの「一回で終わりにせんと、またやろうさ」の声で、毎月第一土曜日に継続していくことが決まりまし た。強化発展月間では他に、カラオケ班会、歌声班会、食事会など、みんなが参加できるとりくみで「仲間づくりをすすめよう」と、計画しています。(森尾嘉 昭、金沢北健康友の会)
県連で3コース歩いた後も楽しんで
【千葉発】千葉民医連では一〇月四日いっせいに、各地域の「友の会」が三コースにわかれ、「健康ウォーク」を実施しました。高齢者運動連絡会にも呼びかけてのとりくみです。
船橋コースに二和・南浜友の会を中心に四五人が、千葉コースに、健生・花園・北部・今井町・稲毛、市原の各友の会から五〇人、鎌ヶ谷コースに、かまがや健康友の会から三五人が参加しました。「健脚組」は約一時間、そうでない人は二〇分のウォークです。
出発の前後で看護師が血圧測定し、歩いた後は、支部ごとに博物館や生態園に出かけたり、自然の中の昼食会など、さわやかな秋晴れの下楽しく過ごしました。
「健康づくり」と会員ふやしを結びつけることも方針です。かまがや健康友の会は、健康ウォークの後に芋煮会をしました。ここで会員と『元気』が一ずつ増えました。
各コースの健康ウォーク参加者には、県連から「民医連五〇周年」ロゴ入りのクリアファイルを記念品として配りました。(奥田勢津子、県連事務局)
(民医連新聞 第1319号 2003年11月3日)