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民医連新聞

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共同組織のささえあい<5>東京 代々木病院友の会 千歳村食堂

増えた「顔見知り」

 世田谷区の千歳村班(代々木病院友の会)が、食事会「千歳村食堂」を毎月開くようになってちょうど一年になりました。結成して間もない班がよびかけてとりくんでいるものですが、活発な集まりに成長しています。

 「千歳村食堂」は同班の世話人・佐久間廉子さんの自宅を開放し、月に一度「営業中」です。

 この班、結成されてまだ三年目のフレッシュな班です。活動の中心になっている佐久間さん自身、友の会に入会して 間がありません。友の会がめざす「安心して住み続けられるまちづくり」を知り、地元の友の会の「班も活動もない。あるのは会員名簿だけ」という実態を変え たいと、よびかけて班を結成しました。

 「会員さんと接するようになって痛感したのは、高齢者世帯が一番最初に手抜きするのが食生活だったんです」と、佐久間さん。班会や世話人会にこの話をもちかけ、実現しました。ボランティアは知人などから呼び集め病院の栄養課で研修も受けました。

 「年齢制限無し、一人世帯でも二人世帯でも、家族がいても、希望者は来てもらおう」と、制約はつくっていませ ん。その気軽さも手伝ってか、スタート時は十数人だった参加者は、口コミでひろがり、数カ月後には二部屋を使っても入りきれなくなりました。いまは「一一 時半~」と「一二時半~」の二度に分けて三十数人のお客様を受け入れています。

 団地や商店街がひろがる人の多い地域ですが、おかげで知り合いもずいぶん増えました。友の会会員も『元気』読者 も増えています。最近ストレッチ教室も始まりました。食堂の参加者の中から「ストレッチなら教えられる」という人が出てきたからです。この秋には班でリン ゴ狩りに行くそうですが、そのバスはなんと五〇人乗り。 「一人では何もできないですが、沢山の手があると何でもできるのね」と佐久間さん。

(民医連新聞 第1316号 2003年9月15日)