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民医連新聞

民医連新聞

新たな半世紀へ地域とともに歩む~人権守る医療・福祉~

2003.8.23椿山荘 記念式典ひらく 

 「はばたけ未来へ~平和・人権・非営利~いのち輝く社会めざして」全日本民医連は八月二三日、創立五〇年記念式 典を行いました。これまでともに手を携えてきた個人、団体や共同組織、全国の県連職員など五二〇人が集い、半世紀のあゆみをかみしめました。会場には全国 の共同組織から寄せられた一〇〇点を超える絵手紙が展示され彩をそえました。またこの間、読者五万部をめざしてひろげてきた『いつでも元気』誌の目標を達 成しこの日をむかえました。

 あいさつにたった肥田泰会長(写真)は、まず参加者に感謝をのべました。そして「民医連がこの五〇年、倒産や経 営危機、医療の安全性の問題など、様ざまな困難に遭遇しながら、『全職員と共同組織参加の経営』や『地域から点検され、ともに歩む医療と経営』などの教訓 を得てきた」と振り返りました。

 そして「結成以来、常に最も困難な状況におかれた人びとに寄り添い、『労働と生活』の場から疾病を捉え、患者・ 共同組織との『共同のいとなみ』の医療につとめてきた」とのべました。さらに「その蓄積を基に『平和でこそ医療は輝く』とうたう『民医連綱領』と『医療・ 福祉宣言』を携え、民医連運動を前進させたい」と未来に向けた決意を語りました。

 つづいて、弁護士や会計士など、専門家として民医連をささえてくれた方がたに感謝状を贈呈。また五〇周年記念行事の一つとして募集した「手記」の入賞者を表彰しました。

 記念講演は日野秀逸・東北大学教授が「今後の医療福祉のあり方と民医連への期待~生活と協同の視点から」と題して行いました。

(民医連新聞 第1315号 2003年9月1日)