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民医連新聞

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医療安全交流集会ひらく

-全日本民医連 3月8・9日-

 三月八~九日、全日本民医連医療安全集会を名古屋市で行いました。全国各地の事業所から医師、看護師、リスクマネージャーなど約四二〇人が参加し、活動を交流しあいました。

 今集会の目的は、(1)県連・法人・事業所で医療の安全性を向上させるために、到達点を確認し、発展させる契機 とすること、(2)安全対策のとりくみを交流する、(3)二年半にわたる「医療の安全モニター委員会」の検討結果を学び、今後のモニター制度を継承発展さ せる機会とすることです。

 はじめに、肥田泰会長が、医療問題、イラク情勢問題、管理運営の問題に触れ、あいさつ。ある公的病院でインシデ ントレポート、ヒヤリハットの提出で給料カット査定した例をあげ、「これでは医療事故は減らない」と国、自治体の対応の問題を指摘。民医連のとりくみを知 らせ、他の医療機関や地域の人とともに努力をしようと呼びかけました。

 全日本民医連安全モニター委員長の小西恭司理事が基調報告。民医連の到達点をのべ、医療の安全に関する五つの基 本的視点を提示しました。また具体的な重点課題として、人権を守る視点で医療の安全性の問題をとらえ直すこと、患者の参加と共同する立場を重視すること、 民主的集団医療の理念と医師集団が果たす役割の重視、病院評価機構やISO9001など第三者評価で医療の安全性・質を問うこと、指針やマニュアルなどの 安全管理体制の整備、危機管理体制の整備など、医療事故を防止するシステムの確立を提起しました。

(民医連新聞 第1304号 2003年3月21日)

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