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民医連新聞

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50周年企画第1弾 青空健康チェック 共同組織とともに

世界保健デー4月7日中心に地域へ出よう

 民医連創立50周年記念のイベントを飾る最初は「青空健康チェック」です。世界保健デーの四月七日前後 で、共同組織といっしょに全国で実施しようというもの。全日本民医連共同組織委員会と共同組織活動交流全国連絡会は、「実施要項(左表)」を発表し、のぼ り・Tシャツなどのグッズを作成。各地でよく協議して積極的にとりくもうと呼びかけています。
 全日本民医連は今年6月7日に、創立50年を迎えます。半世紀前、12県連、117院所の参加で結成された民医連は、現在1600を超える事業所と 294万を超える共同組織が全県に根をはり、「いのちの平等」を掲げる医療と運動は大きく発展しています。「50周年記念事業実行委員会」は「先輩たちが 築いてきた歴史をふり返り、新たな時代を切り開く決意を固め合う機会として50周年記念事業をとりくもう」と呼びかけました。また民医連の未来の担い手で ある青年をはじめ、職員、その家族、共同組織の人たちみんなが参加できる企画へ、事業所と共同組織が協力し合おう、と訴えました。

全日本民医連50周年記念
青空健康チェック実施要項(概要)

  1. 目的
    (1) WHOの世界保健デー(4月7日)に合わせ全国一斉にとりくみ、民医連の50年の歴史と存在を地域にアピールする。
    (2) 各共同組織が地域で健康クェックを行っていく機会とする。
  2. 期間
     4月7日を中心に、各共同組織と対応する事業所の共同のとりくみとする。
  3. とりくみの内容
    (1) 各事業所と共同組織で協議し、企画・計画する。
    (2) 企画の内容は、問診、血圧、体脂肪、尿などの健康チェックと、健康や医療などの相談活動。
    (3) 各事業所の外で、広く地域に民医連の50年と私たちの活動をアピールする
  4. すすめるために
    (1) 県連理事会や共同組織委員会で趣旨の徹底をはかりましょう。
    (2) 推進体制をつくり創意ある取り組みにしましょう。
    (3) 新入職員や、医系学生などの参加も積極的に呼びかけましょう。

※計画と結果の報告、通信をお寄せ下さい。
※グッズ(のぼり旗、ブルゾンなど)をご利用下さい。
※詳しくは通達を参照下さい。

聞きましたHOW TO

「青空健康チェック」はどんな風にすすめるの? その醍醐味は?準備するものは? …埼玉西協同病院と医療生協さいたまの支部がコープの店で行う「青空健康チェック」を取材しました。

飛び込みで場所確保
 コープの店が開店した昨年11月、埼玉西協同病院の組織担当・宮下進さんは地域の理事さんと申し入れに出かけました。年明けの15日から開始する話がま とまり、その日は院長を筆頭に職員10人近くが参加、骨密度計も無料で出動させ盛りあげました。
 場所の確保について、宮下さんは「まず申し入れに、お店や商店会に飛び込む」ことを勧めます。宮下さんは前任の事業所で、ジャスコ、西友、マルエツなど にも申し入れ、開拓しました。イベントコーナーを使わせてくれる店もあります。

「保健大学」で
 古谷洋子さんと細井宏子さんは、新所沢支部の運営委員。2人は「保健大学」の大切さを説きます。「血圧の意味もわかり、水銀血圧計で測定できるようにな ります。生活習慣病のこと、糖尿病の調理実習、病院・施設の見学なども。ここで学んだ事が生かせる」。支部で年に1回ひらく「保健大学」は10回目。卒業 生はのべ70~80人。

仲間づくりの場
 目的は(1)加入をすすめる(2)病院を紹介する、(3)支部つくりに役立てること。15日も、立ち寄って院長に医療相談した人が後日病院を受診。古屋 さん・細井さんは「出会いの場」と言います。「ホッとして、うちとけた気持ちになってもらえる。差額ベッドがない病院、困ったら相談できる支部を知らせる ことも大事」と。声をかける人、顔見知りが増えました。

「異常値」でたら?
 「どこか病院にかかっていますか?」「健診を受けていますか?」血圧が高かった人に、片桐久美子さん(臨床検査技師)はていねいに声をかけていました。 驚いたり心配したりする相手の気持ちも思いやって、一度の測定ではわからないことなどを話します。

支部と職員の協力で
 コープの店は3支部が受け持っています。運営委員が都合をつけあいます。
 病院の職場からも交替で毎回数名、いろいろな職種が参加します。以前は病院近くにあったミニコープ店で「健康デー」を毎月やってきた同院と支部。お互い の呼吸がぴたり。片桐さんは「みんな手慣れてますね。道具一式をカートに入れて運びやすくしています」と、グッズを示しました。

  *  *  *

 のぼり旗二本(医療生協の名入り・健康チェック実施中)、ガムテープ
エプロン、医療改悪反対を訴えるチラシ・署名用紙と画板、ボールペン、医療生協発行の「健康と平和」、加入の案内・申込書、病院案内、「保健大学」案内、 結果表、血圧計、体脂肪付き体重計

(民医連新聞 第1302号 2003年3月1日)