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声明・見解

声明・見解

【声明2021.03.04】2022年度臨床研修定員に関する緊急要望

厚生労働大臣 田村 憲久様
医道審議会医師分科会医師臨床研修部会部会長 國土 典宏様

2021年3月4日
全日本民主医療機関連合会
会長 増田剛
医師部長 山田秀樹
医師研修委員長 大島民旗

 現在、2022年度の臨床研修定員に関し、厚労省より各都道府県に定員上限の提示がされ、各都道府県における調整作業がおこなわれていますが、以下につき緊急要望を提出させていただきます。医道審議会臨床研修部会報告書(2018年 3月30日)には、「制度の在り方については基本理念に照らし、関係状況を十分に踏まえつつ、必要な検討を行っていく必要があり、所要の見直しを行うことが求められる」とあります。ぜひご検討・ご対処いただければ幸いです。

1)都市部における定員上限が削減されることから、調整が困難となっている都道府県が出てきている。そうした事情に配慮し、余裕をもった定員設定とされたい。また、定員上限の提示後であっても弾力的な運用をおこなうこと。マッチングに臨む学生の立場から見ても、コロナ禍のもとでのマッチングであり、このことが求められると考えられる。

2)臨床研修病院の定員について、最小定員を1名とすることを認める都道府県も出てきている。研修医が一人で研修することは望ましくないとの立場から臨床研修病院の定員を最低2名としてきた従来の原則を踏まえ、臨床研修病院の最小定員について引き続き2名を維持するよう指導すること。また、そのための定員の加算を各都道府県に対しておこなうこと。

3)今後の各都道府県の定員上限の引き下げについては、いったんたちどまり、現状で生じている課題について、関係方面の意見を聞き取ったうえで再検討すること。その際に、アンダー3000要件に関連して、中小病院における研修医一人ひとりに配慮したきめ細かな研修の有用性についても十分考慮されたい。とりわけ新型コロナウイルス感染症の拡大により、急性期 DPC病院の医療内容がかなり逼迫している状況も考えると、中小病院における研修定員の削減につながるような動きは、よりよい臨床研修を求める研修医の願いに逆行しかねない。また、年々アンマッチとなる学生が増えているとみられる。学生のアンマッチが増えることは望ましいとは言えないと考えるが、アンマッチの状況を調査し、対応を検討すべきと考える。

以上

この件に関するお問い合わせ先;全日本民主医療機関連合会
〒113-8465
東京都文京区湯島2-4-4
平和と労働センター7F担当;徳山通(医師部)
Phone:03-5842-6451
Fax:03-5842-6460
mailto:ishi@min-iren.gr.jp

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