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声明・見解

声明・見解

【声明2013.06.28】風疹の全国的な流行と先天性風疹症候群の発生の事態に対して、風疹ワクチンの大規模で迅速な接種を進めることを求めます

2013年6月28日
全日本民主医療機関連合会
小児医療委員会

 風疹の全国的な流行が続いており、報告患者は1万人を超えました。不顕性感染も多く実数はその数倍あるいはそれ以上と推測されます。妊婦の感染による先天性風疹症候群(CRS)の子どももすでに多数報告されています。
 今回の流行で発症しているのは、20代~40代男性が多いという特徴があります。この世代は風疹の予防接種を受けてこなかった世代です。またこの世代の家族では妊娠可能な女性が多いことが考えられ、抗体を持っていない妊婦にうつす可能性があります。
 大きな問題は、CRSの過半数でその感染ルートが不明である点です。CRSを防ぐため、風しんの罹患歴および有効なワクチン接種歴が不明なすべての国民に風疹ワクチンを含むワクチン接種を緊急ですすめる必要があります。
 風疹単独ワクチンはすでに供給がなく、各医療機関ではMRワクチンを接種していますがこの夏にも品不足になるという情報が出ています。すでに一部地域では入手できなくなっているとも言われています。
 国は全力を挙げて風疹の流行を抑え、先天性風疹症候群の子どもの発生をなくすためあらゆる手立てを打つことが求められています。
 私たちは次のことを要求します。

  1. 風しん罹患歴および有効なワクチン接種歴が不明なすべての国民に風疹ワクチンを臨時接種として行うこと。費用を国が負担すること。
  2. そのため国は、風疹ワクチンの確保に全力を上げること。国内生産が間に合わない場合は風疹を含むワクチンの輸入も検討すること。

以上

(PDF版)

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