【2011.03.14】東日本大震災に当たり心からお見舞いと連帯のごあいさつを申し上げます
全日本民医連会長・対策本部長 藤末衛
未曾有の被害を生んだ「東日本大震災」「原発爆発」にあたり、被災された全ての皆さんに心からお見舞い申し上げます。民医連の病院、事業所でも建物の倒 壊や流出、職員、利用者さんらの死亡が確認されています。心から哀悼の意を表します。さらに未だ行方不明の方もおられます。心から無事を祈念します。
また、自らや家族が被害者でありながら、不眠不休で被災者の救急救命活動や診療、あらゆる生活支援に取り組んでおられる民医連の事業所、職員、共同組織の仲間の皆さんに対し、全日本民医連の仲間を代表して、連帯のご挨拶を申し上げます。
全日本民医連は、今回の大震災に当たり直ちに藤末衛会長を対策本部長、長瀬事務局長を対策本部長代理として対策本部を立ち上げ、連日、情報の収集、発 信、医療支援や医薬品、医療材料、生活物資支援や義捐金に取り組むことを決め、全国の仲間に発信しています。この要請に沖縄民医連から北海道民医連まで全 国の仲間が直ちに応えて頂き、なし得る最大限の支援が始まっています。藤末本部長が宮城に激励に入っています。韓国源進財団、緑色病院、フランス在住のミ ホ・シボさんはじめ海外からもお見舞いと連帯のあいさつを頂いています。被災された県連に対し全国災害基金から義捐金をお送りしました。さらに全国から寄 せられたカンパを送る予定です。
今回の東日本大震災は、被害の甚大さ、広大さ、さらに福島第一原発の爆発など、かつて経験したことのないものです。この支援は、緊急でかつ長期的になります。そして、国、地方自治体、医療、福祉施設などあらゆる組織が緊密に連携をとりあいながらすすめる必要があります。
改めて、全日本民医連及び民医連に加盟する全ての県連、事業所、職員、共同組織が総力をあげてこの支援に当たる決意を表明するものです。民医連は日本医 療福祉連合会、全労連、農民連、医労連などとともに、引き続き積極的に連携・連帯・共同を強め、今後とも支援に最大限力を尽くしたいと考えています。
全日本民医連は、現場で起きていること、現場が求めていることを、多くの国民に知らせるために、3月13日、緊急記者会見を行いました。また本日は、こ の間の被災者の現状を知らせ、自家発電のための重油の確保、必要物資の提供、政府に対して原発事故について正確で適確な情報を公開することを求めて、国に 対し緊急の申し入れを行いました。こうしたことを今後とも続けていきます。
この取り組みは「いのちの平等」をうたう民医連綱領の実践そのものと考えています。
こころ一つに困難を乗り越えましょう。心から連帯の意を込めて。