【声明2009.11.10】普天間基地の即時撤去を要求し、辺野古への新基地建設に反対します
2009年11月10日
全日本民主医療機関連合会
会 長 鈴木 篤
11月8日、沖縄で超党派による「辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会」が開催され、2万1千人を超える県民が結集し、あらためて普天間 基地の県内移設「ノー」という県民の意思を示しました。主催者あいさつした伊波洋一宜野湾市長は「64年間もつづく米軍基地の負担、苦しみに終止符を打つ 英断を鳩山首相に求めるため」と大会の意義を強調し、「沖縄県民は『もうこれ以上の新基地はいらない』ということをオバマ大統領に伝えていただきたい」と 述べました。
各種世論調査でいずれも沖縄県民の7割が辺野古への新基地建設に反対しています。1997年12月の名護市民投票でも、新基地建設に反対する市民の意思 が明確に示され、2008年7月には、沖縄県議会で辺野古への新基地建設反対が決議されました。このように県民の意思は「辺野古への新基地建設反対」で明 白です。
鳩山首相は普天間基地を即時閉鎖するとともに、マニフェスト通り沖縄県内の新基地建設は認められないとの強い姿勢で13日からのオバマ大統領との交渉に臨むべきです。
そもそも、沖縄の米軍基地は、米軍の占領下に銃剣とブルドーザーによって土地が奪われつくられたものです。復帰後37年が経過しましたが、今なお国土面 積がわずか0.6%の沖縄に全国の米軍専用施設の約75%が集中しています。戦後64年間、米軍犯罪や墜落事故などにより県民生活が脅かされつづけていま す。米軍基地の整理・縮小・撤去は急務の課題で、一刻の猶予もありません。
辺野古の海は宝の海です。国の天然記念物であるジュゴンをはじめ希少生物を育み、新にアオ サンゴの群落が発見されるなど、世界にも類を見ない生物多様性に富んだ海です。また、辺野古で暮らす人びとが幾百年にわたり生活の糧を得てきた海です。だ からこそ辺野古のおじぃ、おばぁはこの海を孫子の代に引き継ぐために体を張って新基地建設に反対しています。座り込みをはじめてすでに2000日を突破し ました。
全日本民医連は、辺野古でたたかっている人びとと連帯し、そのたたかいを支援する「辺野古支援・連帯行動」を2004年10月より17回行い、参加した職員は2000人を超えました。11月13~15日には第18次辺野古支援・連帯行動を行う予定です。
私たち全日本民医連は、138万沖縄県民が安心して暮らせる平和で安全な沖縄にするため、世界一危険な基地と言われる普天間基地の即時撤去を要求し、辺野古に新基地を建設することに反対します。
さらに米軍基地再編などの基地恒久政策に反対し、沖縄をはじめ各地の米軍基地周辺の方々と連帯し、米軍基地撤去・縮小に向けひきつづき奮闘します。
以上
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