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いつでも元気

いつでも元気

祝400号 元気でつながろう!

 

元気活用事例

『いつでも元気』を活用した事例を、京都と福岡からお届けします

 

新しい読者をきっかけに  京都・山科健康友の会

文・写真 福田夏野(編集部)   

 「まずは読み合わせをしましょう。何か気になる記事はありますか?」—。山科健康友の会役員の小林利幸さんのかけ声で『いつでも元気』の読者会が始まりました。
 取材した1月14日は、大宅診療所(京都市)の甲田賢太郎事務長を含め4人が参加し、1月号の「がんになったライオン」を読み合わせして交流。小林さんが「緩和ケアって知ってる?」と尋ねると、「痛みを和らげる治療だよね」「知人ががんだった」「こんな緩和ケアがあるんやな」と話が弾みます。
 次に気になった記事について。「『ひょうたん島便り』がよかった。兵庫県知事の再選で興味を持った」と小林さん。友の会員の堀高壽さんは「スラヴ放浪記」を広げ、「ビールの熱燗を試してみたい」と言います。
 「レッツ体操の先生を呼んで教室を開きたい」などいろいろな意見も。山田芳枝さんは「クロスワードパズルを皆で協力して解くのが楽しい。堀さんは予習して来るけどね」と話し、笑いが起きました。
 読者会は昨年10月にスタート。毎月第4金曜日の午前10時から始まり、1時間ほど続きます。共同組織拡大強化月間で堀さんが新しく読者になり、「ただ、とってもらうだけではもったいない。皆で読むと記事への理解が深められる」と開催することに。山田さんも加わり、毎月楽しく交流しています。
 現在は友の会員4人で開催。読者会後は、参加者で昼食を食べることも楽しみの一つです。山田さんは「一人身なので、みなさんと雑談することが本当に楽しい」と、嬉しそうに語ります。『元気』を通じて人と人とのつながりの大切さを実感しています。
 自由に発言できる読者会を目指し、「来るもの拒まずで、楽しく開催できたら」と口をそろえます。

 『元気』の読者会は全国各地で行われています。特に京都は盛んで、山科健康友の会のほか東山健康友の会、吉祥院健康友の会、春日健康友の会なども開催。京都民医連中央病院などを運営する「京都保健会」は、法人組織部がオンライン読者会を開いています。

 

記事を参考に防災ブース 福岡・ありあけ健康友の会

文・写真 新井健治(編集部)

 「百均で防災」(『いつでも元気』昨年10月号)の記事を参考に、文化祭で「食と防災」ブースを設けたのが、ありあけ健康友の会(福岡県大牟田市)です。
 昨年11月30日、友の会と米の山病院の運営法人「親仁会」などが共催し、「第1回みんなでつくる文化祭」を米の山病院で開催。同院栄養科と協力し、100円ショップで買える防災グッズや病院の非常食などを展示しました。
 文化祭に向け、友の会で企画を相談するなかで、「今年は能登半島地震に始まり、豪雨災害も多かった。地球温暖化が進むなか、防災や非常食を学びたい」との声があがりました。
 そんな時に届いたのが『元気』10月号。親仁会まちづくり推進部の河本里美さんは、さっそく記事に出てくる広島中央保健生協に連絡。全日本民医連共同組織活動交流集会(9月、岡山市)で、同保健生協理事の山下則江さんと名刺交換し、メールでやり取りしてアドバイスを受けました。
 河本さんは100円ショップに出かけ、防災グッズ53点を購入してブースに展示。懐中電灯、笛、肌着、簡易トイレなど一覧表も参加者に配布しました。
 ブースでは包装から取り出して、防災グッズに触れることもできるようにしました。「例えばゴミ袋は実際にさわれば、ガサガサとうるさい音がしない材質のものが分かります。知らない人も多い避難所での生活を想定して、選ぶことができます」と河本さん。
 友の会副会長の北岡恭子さんは「大牟田市は災害が少ないと安心していたが、2020年には大きな水害が起きた。こうした催しをきっかけに、いざという時に備えたい」と言います。
 文化祭は会員に生きがいを持ってもらおうと開催。大正琴やオカリナなどを発表する舞台と、絵画や書道、生け花などの展示コーナーを設けました。
 友の会会長の堤和則さんは「会員の高齢化で班会の参加者も減るなか、楽しく役立つ活動でつながりを作ることが大切です。企画がマンネリ化しないよう、今後も『元気』を参考にしたい」と話しました。

いつでも元気 2025.3 No.400