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いつでも元気

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ハーフタイム

増田剛(全日本民医連会長)

ラグビーと医師人生

 皆さんこんにちは、全日本民医連会長の増田剛です。埼玉県川口市の埼玉協同病院院長(内科医)で、医師になって36年目です。今号から、このコラムを担当します。
 タイトルの「ハーフタイム」ですが、サッカーやラグビーで前後半合間の10~15分の休憩時間を指します。このコラムもちょっとひと休みという感じで、気軽に読んでいただければと思います。
 私は高校、大学とラグビー部に所属、ポジションは主にスタンドオフでした。ハーフタイムには水分を補給しながら前半の反省点をチェックし、後半に大きく戦術を変えるなんてこともありました。
 これまでラグビーで3度の骨折をはじめ、数々のけがを経験しましたが、今でもラグビー愛は続いています。とりためた国内外の試合のビデオを好きなお酒を飲みながら、夜な夜な鑑賞することがささやかな楽しみです。

 高校時代はラグビーの全国大会に出場することが最大の目標で、将来の仕事についてはあまり真剣に考えていませんでした。ただ、民主的な考え方を持つ両親の下で育ったため、自然と困った人たちのために生きることの価値を大切に感じていました。
 高校3年の時、祖母が埼玉民医連の川口診療所(当時は有床診)に入院し、所長の寺島萬里子先生に出会いました。先生が回診に来られると、安堵感と信頼感から患者さんの表情がパッと明るくなります。「自分もこうなりたい」と瞬間的に進路を決め、医師になることを決意しました。
 1981年、民医連の奨学生
として山梨医科大学(現・山梨大学)へ進学。大学の6年間は、私にとってまさに宝物となりました。
 サークル活動で障がい者差別の実態を知り、自身の医師像を固めたこと。社会的弱者への支援を献身的に行う山梨民医連職員や共同組織の方々の姿から、民医連そのものへの確信を強固にしたことなど、自身の生き方のバックボーンができたと思います。
 大学卒業後、埼玉協同病院で初期研修を始め、当時の肥田舜太郎院長(2017年ご逝去)から「よく来てくれた」と激励されて感激。不十分ながらも悔いのない医師人生を継続中です。
 コロナ禍の2年間で、世の中では多くの変化が生まれたと感じています。新たに発生した現象だけでなく、これまで内在していた数々の問題点も露呈しました。そんなことにも触れながら、いろいろとお話できればと思います。

いつでも元気 2022.5 No.366