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いつでも元気

いつでも元気

広げよう仲間づくり

文・新井健治(編集部)

 コロナ禍のなか2度目の共同組織拡大強化月間の季節がやって来た。
 例年、10~11月に「月間」に取り組む共同組織が多いが寒冷地の北海道は一足早く9月から始める。
 今年は道内6つの医科法人と友の会連合会(連絡会)のうち4つが8月中に月間スタート集会を開き、9月から動き始めた(地図参照)。
 真っ先にスタート集会を開いた道東勤医協友の会連合会をオンラインで取材した。

 民医連道東ブロックと道東勤医協友の会連合会(会員数3万8082人)のスタート集会が8月20日、釧路市で行われた。道東勤医協の職員と友の会員25人が会場に駆けつけたほか、オンラインで18人が参加した。
 集会では道東勤医協専務理事の太田美季さんが「コロナ禍の情勢と民医連・友の会の役割」と題して講演。友の会はこの1年半あまり、コロナ禍のなかでも感染対策を徹底しながら、工夫を凝らして活動を継続してきた。
 広い会場を確保して体操したり、屋外で密にならないようにウオーキングしたり。オンラインを活用した交流も進んだ。太田さんは「友の会の活動による感染拡大はひとつもない。皆さんの協力に感謝します」と話した。
 コロナによって人と人が分断されて孤立が進むなか、「共同組織の役割がますます大きくなっている」としたうえで、「地域で困難を抱えた人を見つけ、寄り添い、支援につなげる活動が極めて重要になっている」と指摘。
 「感染拡大第5波の最中の月間です。改めて感染対策に注意しながら、手紙、電話、訪問などあらゆる手段で、多くの地域の人とつながりましょう」と提案した。
 続いて友の会連合会事務局長の高橋滋さんが行動提起。月間で年間目標の8割到達をめざし、会員600人、『いつでも元気』購読46部の拡大を呼びかけた。
 一斉訪問などができないなか、電話や手紙で知り合いにお願いする、行事に来た人に呼びかける、会員の知り合いを紹介してもらうなど、「知恵を出し合って活動しましょう」と高橋さん。
 また、月間中には必ず総選挙があることから、「政治を真剣に考える月間にしましょう」と呼びかけた。

スタート集会に参加した道東勤医協職員と友の会員(道東勤医協友の会連合会提供)

スタート集会に参加した道東勤医協職員と友の会員(道東勤医協友の会連合会提供)

いっそう知恵を絞って

 道東勤医協友の会連合会は昨年の月間で、会員拡大426人、『元気』購読27部の成果をあげた。コロナ禍で活動が制限されるなか、無料低額診療のチラシや友の会ニュースを2000戸に配布。コロナ対策と医療機関への支援を求める議会陳情やコロナの影響を聞き取るアンケート活動にも取り組んだ。
 健康まつりは昨年に続き、今年も中止に。代わりに7~10月に「友の会ヘルスチャレンジ」を呼びかけ、202人が参加して体操やウオーキング、禁煙、休肝日など各自が目標を定めて挑戦している。他にも「健康川柳」や「健康写真」も募集している。
 今年6月の友の会連合会総会で新会長に就任した磯貝一子さんは「感染爆発で医療崩壊が起き、コロナにかかっても自宅療養で命を落とすという痛ましいケースも起きている。私たちに何ができるのか、いっそう知恵を絞らなければいけない」と挨拶。
 「長引く自粛生活で地域の方々の社会的な孤立が心配される。感染予防に注意しながら、入会して良かったと思っていただける仲間づくりを広げていきましょう」と呼びかけた。

民医連道東ブロックと道東勤医協友の会連合会の「月間」の目標

  • 会員600人、『いつでも元気』購読46部を目標に拡大に取り組む
  • 手紙、電話、訪問など工夫して多くの会員・住民と対話。コロナ禍で困っている地域の人を見つけ、寄り添い、支援につなげる
  • 「75歳以上の窓口負担2割化中止」の署名を重点に反核・平和や憲法を守る運動に取り組む。選挙の時期を意識し、いのちと暮らしを優先する政治へ転換する運動を進める

いつでも元気 2021.10 No.359