心をつづって
最終章
協力。人思い。いっぱいある!
七時間授業 みゆう
七時間授業になって約一か月がたちました。はじめはとても疲れました。前よりも帰る時間が早いのに、久しぶりの学校でまだ体がなれていませんでした。できることも限られていて、少しいやでした。でも最近は、前よりも疲れがとれて、この生活になれてきました。毎日が楽しく、友達と会えるのがいつもうれしいです。はじめは「大丈夫かな?このクラス」と思っていました。でも今は、みんなと少しずつ話すことができます。とても毎日が楽しいです。
二カ月遅れでスタートした新しい学年、新しいクラス。学習指導要領の改訂で月から金まで毎日が六時間授業になったうえに、週に三日が七時間授業という過酷な毎日。四十五分から四十分に五分間短縮された授業は過密にならざるを得ない。そんな中でも、子どもたちは子どもらしい健気さととびきりのエネルギーを見せてくれる。毎日の騒々しい教室がうれしい。
6年4組 ゆな
私はこのクラスは明るいクラスだと思います。でも、このクラスの弱点は明るすぎというか、うるさいというか、しつこくしゃべることだと思います。あと、コロナや病原体に対しての恐怖心がない人がいることも問題です。あと二つあります。
一つ目は男子です。例えば男子がしゃべったりしている時に、男子はちゃんとしていた女子に対して「こいつらもやで~」とか言って女子をまきこむ。もう一つは女子です。すぐ男子の悪口を言ってしまうことがたまにあります。みんなで遊んでいる時、男子が話をきいていないと、すぐ、ちょっとえらそうにしゃべってしまうことです。
でも、そんな短所だけではありません!このクラスの長所は、(1)みんな遊びで男女まぜても楽しく遊べる。(2)ふつうにふだんから手をみんなあげる。(3)仲が良い(男女かんけいなく!)。(4)協力。(5)人思い。いっぱいある!
久しぶりのおばあちゃん だいき
今日ぼくは、久しぶりにおばあちゃんに会いました。コロナで全然会っていなくて、電話しかしていなかったので、ほんとに久しぶりでした。いっしょにごはんを食べて、恒例のトランプ大会をしました。おばあちゃんはババぬきがとても強かったです。久しぶりに会ったら、小さく感じました。ぼくが大きくなったのだと思います。帰りにおこずかいをもらったので、好きな本を買いたいです。
一人一人がその子らしく輝くクラス、学校にしたいと改めて思いながら、連載を終えることにする。(おわり)
得丸浩一(とくまる・こういち)
1957年生まれ。京都市の小学校教師。京都市教職員組合執行委員長、日本作文の会副委員長。
著書に『おもしろいけど 疲れる日々』(本の泉社)
いつでも元気 2020.9 No.346