学校始まったら
きゅう食を食べたい

　この号が出るころ、学校はどうなっているだろうか。新型コロナウイルスの影響で、五月末まで延びた臨時休校。京都市では児童が自宅で過ごすことが難しい場合、小学校で「特例預かり」を行っている。子どもたちは家庭学習の課題として出されたプリントをやったり、本を読んだり、折り紙をしている。今回は三年生に、いま考えていることを書いてもらった。

ひまな生活　男子　
　もうすぐゴールデンウィークだけど／コロナウイルスのせいで／そとで遊べないのがいやや／ドッジボールやゆうぐで遊びたい

もっと楽しく遊びたい　女子　
　妹といっしょに遊んでるけど／つまらない／外でも遊んでいるけど／楽しくない／はやくコロナウイルス終わってほしい／楽しいこといっぱいしたい／おもしろいこといっぱいしたい

友だちと遊びたい　男子　
　家で朝は宿題をやって／夜はゲームと／ほとんどおりがみ／運動場で遊びたい

いっぱい遊びたい　女子　
　家でトランプとかゲームをやって／いっさいおもしろくないし／海とかつりとか／友だちと遊びたくなる／早くコロナが終わってほしい／けんどうが早くしたい／学校がはじまったら／つりと海に行きたくなる／プールもやりたい／バーベキューもしたい／音楽がすきなので／いろんな曲がひきたい

コロナ　男子　
　レゴをしているけど／新がたコロナウイルスのせいで外に出られなくて／ざんねん／早く薬ができるといいと思う／図工を早くしたい／りかをやりたい／みんなで遊びたい／早くいろんなことをおぼえたい

友だちといっぱい遊びたい　女子　
　わたしは外で遊ぶのが好きだけど／玄関でぐらいしか遊べません／コロナで遊べなくなって／残念だなと思っています／もし学校で遊べるなら／タイヤとびばこ／ジャングルジム／一りん車／てつぼうがしたいです／特にしたいのが一りん車です／できるようになってきたから

やりたいこと言います　男子　
　つまんないから／お母さんが買ってきた魚（ツバス）をさばいてる／つまらないから／ＣＤをきいたり歌ったりしている／学校始まったら／きゅう食を食べたい／運動場で遊びたい

　子どもたちの声が叫びとなって胸に響く。準備万端整った私の教室の机の上には、二日間だけあった新学期に撮影した子どもたちの写真を置いた。私が担任する六年生の児童全員の名前は、もう完璧に覚えた。彼らに楽しい日々を用意して、再開を待ち構えている。

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得丸浩一（とくまる・こういち）
1957年生まれ。京都市の小学校教師。京都市教職員組合執行委員長、日本作文の会副委員長。
著書に『おもしろいけど　疲れる日々』（本の泉社）

いつでも元気　2020.7　No.344