昔ばなし苦労話自慢話 「虫下し」
回想のヒント
学校行事の中でも特異な思い出がこれ。
回虫駆除の特効薬「サントニン」や「マクリ」のまずかったこと。
飲んだことはありますか?
ユマニチュード的発想
今回は「ユマニチュード」に基づいた会話の工夫を4点紹介しましょう。ユマニチュードは知覚・感情・言語など包括的なコミュニケーションを活かしたケア技法のことです。
見る
まずはお相手と眼を合わせることが大切。「眼は口ほどに物を言い」と言いますが、日本人はとても苦手。あなたは長年のパートナーと本気で眼を合わせて会話をしていますか? 眼を合わせるとは相手と周波数を合わせることです。
聞く
相手の話をじっくり聞くこと。会話のきっかけは、相手が男性なら「村一番の韋駄天だった」など“自慢話”。女性なら「昔は手で洗濯したものだ」など“苦労話”が最適です。故郷の名所や旧跡、温泉なども会話が弾むきっかけに。思い出を上手に引き出し、聞くことに徹しましょう。
触れる
手をにぎったり、お相手の腕や肩、背中に触れることも立派なコミュニケーション。ただし、お近づきの程度によるので注意しましょう。
表情
表情は舞台俳優のように少し大げさに明るく、“宝塚スター”の気分で。決してテレビの俳優ではありません。
鈴木正典
島根・出雲市民病院麻酔科医。1947年、福井県生まれ。鳥取大学医学部卒。著書に『認知症予防のための回想法』(日本看護協会出版会)、『想い出かたり』(かもがわ出版)など
いつでも元気 2018.10 No.324
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