人権考えるバスツアー
兵庫・姫路医療生協
毎年実施しているくらしと平和を考えるバスツアー。今年は9月13日、人権をテーマに、33人が岡山県の国立ハンセン病療養所「長島愛生園」を訪ねました。
その昔、ハンセン病は遺伝や感染力が強い不治の病とされ、ハンセン病と診断されると強制的に隔離・収容されました。しかし実際に感染することはまれでした。また現在は薬で完治する病気になっています。園にいる237人の入所者の皆さんは、ハンセン病は治っていますが、後遺症により療養をされています。
未だ偏見や差別も根強く残っているという話を聞き、参加者は衝撃を受けました。逃走した収容者が捕らえられ収容された監房や、亡くなって無縁仏となっている方の納骨堂を訪れ、手を合わせました。今回は重大な人権侵害、偏見と差別について改めて考える有意義な旅となりました。
(藤木祐弥)
いつでも元気 2016.12 No.302