集団的自衛権閣議決定/軍国主義復活許すな/首相官邸前で抗議行動
「集団的自衛権はいらない!」「戦争反対!」「憲法守れ!」「安倍はやめろ!」
六月三〇日と七月一日、首相官邸前にそれぞれのべ四万人、六万人が集まった。解釈改憲で集団的自衛権行使を容認するという閣議決定を何とか止めさせようと集まった人たちだ。
それでも七月一日夕方、閣議決定は強行された。駆けつけた参加者らの怒りは、おさまらなかった。
「閣議決定、絶対撤回!」「国民なめんな!」。抗議の叫びは、二二時を過ぎてもやむことはなかった。
安倍氏は、歴史に名を刻んだ。ただし、憲法にしばられるはずの権力が、逆に憲法をねじ曲げるという、法治国家の根底を破壊する愚挙によって。参加者には「АNTI Fascist」と書かれた紙を持つ人もいた。
昨年末の秘密保護法強行に続く暴走。安倍政権は「日本が戦争できる国」へと変貌を遂げるために、さらなる法整備を急ぐという。
これからが正念場。閣議決定を撤回させ、軍国主義復活の野望を阻止するため、さらにたたかいを広げるときだ。
6月30日、7月1日の両日でのべ10万人が解釈改憲反対の声をあげた(写真は6月30日=上も)。 |
文・多田重正記者
写真・五味明憲
いつでも元気 2014.8 No.274