なんでも学ぼう
一〇月一九日、がんで胃を切除した患者さんたちが集う「健胃会」の例会があり、二四人が参加しました。
胃切患者は食事を少量に分けて何度もとる必要があるため、むし歯になりやすくなります。この日は口腔ケアについて学ぼうと、勤医協きたく歯科診療所の笠 井信行医師を招きました。笠井医師は、むし歯になる過程や歯の再石灰化を促す唾液の役割などを話し、「食後は必ず歯みがきを」と呼びかけました。
「健胃会」顧問の升田和比古医師が「胃切後遺症とその克服法」をテーマに講演。患者さんから寄せられた手記や事例を紹介しながら、つらい症状への対応方 法をアドバイスしました。歯科衛生士がおこなった唾液を出すマッサージにも、参加者は熱心にとりくんでいました。
(渋谷真樹)
「ロコ脳体操」大好評 静岡西部健康友の会
一〇月二三日、佐藤町診療所の待合室班会で「ロコ脳体操」をおこない、一八人が参加しました。「ロコ脳体操」は、全身の血流のめぐりをよくして、脳を活性化させてくれます。
診療所と同じ町内で営業しているフィットネスクラブのインストラクターが出張指導。マッチョな体格で、「ウエイトリフティングの浜松市記録を持っている」との自己紹介に、参加者から納得の声があがります。
脳の働きについての説明を聞きながら、みんなで身体をほぐしました。いすに座ったままでできるのも好評です。
「拡大・強化月間」についてお話しすると、フィットネスクラブの従業員さんたちも友の会に入会してくれました。
(村松幸久)
葛巻町の風力発電を見学 宮城・長町病院
友の会員など三二人が参加して、岩手県葛巻町に出かけました。同町は、自然エネルギーで町の需要の一六〇%にあたる電力を生み出しています。
役所の方に案内していただき、バスで山道を登って風力発電所の建つところへ。間近で見るプロペラは、実に壮大でした。バイオマス発電のとりくみなども見学しました。
このようなとりくみが全国に広がれば、エネルギーの地産地消が可能になると確信できました。「原発ではなく再生可能エネルギーへの抜本的転換を」という思いを新たにできた、有意義な見学でした。
(平尾伸二)
森住氏の写真に衝撃 医療生協さいたま
医療生協さいたまでは、埼玉民医連・埼玉民医労とともに、毎年ピースフォーラムを開催しています。今回は『元気』でもおなじみの写真家・森住卓氏を招いて、「核汚染といのち」をテーマに記念講演をしていただきました。
森住氏の撮ったチェルノブイリの現状や福島第一原発事故直後の写真は生々しいもので、静止した描写がむしろ衝撃的でした。あらためていのちの大切さや核兵器廃絶・原発ゼロの必要性を感じました。
(林政美通信員)
自民党改憲草案に怒り 千葉・船橋二和病院健康友の会
一〇月一八日、当友の会と反核平和委員会、被爆者医療委員会などが共同開催している平和学校で、「憲法講座」を開きました。
宮腰直子弁護士を講師に、「日本国憲法」と「自民党改憲草案」を詳しく比較・学習しました。九条や前文、天皇や憲法尊重義務の位置づけなどを比較しなが ら、「戦争できる国づくり」がねらわれていることを学びました。
参加者からは「憲法九条だけでなく、憲法を全面的に書きかえようとしていることに驚いた」「大変な内容で、周りの多くの方々に知らせていく必要がある」などの感想が寄せられました。
(広瀬隆信)
元鹿島台町長が講演 宮城・大崎健康福祉友の会遠田支部
一〇月一三日、当支部の第八回健康まつりをおこない、四〇〇人が参加しました。
記念講演では、鹿野文永・元鹿島台町長に「私たちの願いと町づくり」について話していただきました。鹿野氏は宮城県の「憲法九条を守る首長の会」の一員 でもあります。集団的自衛権の問題点や改憲の危険性について、とてもわかりやすく話してくださり、参加者の共感を呼びました。
演芸発表や仮装行列、模擬店や作品展示など盛りだくさんの内容で、秋晴れの一日を心ゆくまで楽しむことができました。
(皆川秀雄通信員)
各地のとりくみをお寄せください。編集の都合上短くする場合がありますが、三〇〇字で、写真もつけてください。毎月の締め切りは七日ごろです。
いつでも元気1月号No.267より