平和のために
五月二六日、第一一回目の被爆者集団健診をおこない、被爆二世一〇人を含む四九人が受診しました。一人の受診者に案内係のボランティアが一人付き添い、待ち時間に被爆体験をお聞きしました。
七月一〇日には、「被爆者集団健診報告交流集会&原水禁世界大会学習会」を開催。受診者の一人が「被爆体験からいま伝えたいこと」と題して、戦争や被爆 によって家族のきずなが壊されていった様子などを、涙ながらに語ってくださいました。
原水禁世界大会に参加する一三人を含む三三人が耳を傾けました。「目や耳で感じたことを周囲にありのまま伝えていくことこそ、私たちの世代がすべきこと」などの感想が寄せられました。
(吉住タミ子)
若い世代に期待 北海道・札幌西・手稲健康友の会
当友の会では、原水禁世界大会へ毎年代表を送っています。七月末に壮行会を兼ねた「平和コンサート」を開きました。医局コーラス隊は「青い空は」「折り鶴」、友の会コーラス隊は「たんぽぽ」「ふるさと」を心を込めて歌いました。
会場ではカンパを募るために、カレーや焼き鳥などを販売。「平和コーヒーはいかが?」など、売り声も平和一色でした。三・一一以降、若い世代も放射能の おそろしさを実感したようで、今年はとくに若い職員が代表に名乗りをあげてくれました。若い世代に期待しています。
(坂野悠紀子通信員)
戦争体験を聞く 千葉健生病院健康友の会
七月二二日、「平和ミニコンサート&戦争体験を聞くつどい」を開き、四四人が参加しました。
第一部のコンサートの曲目は、童謡「めえめえこやぎ」をオペラ風にアレンジしたもの。新鮮でとても楽しめました。
第二部は、石崎泉さんに「治安維持法と父」というお話をしていただきました。「戦時中は、反戦平和や民主主義をとなえただけで捕らえられ、拷問された時 代。何度も検挙され、拷問を受けながらも信念を貫いた父を誇りに思いつつ、もっと話を聞いておけばよかった」との思いを語ってくださいました。
(山川久子通信員)
平和納涼祭に700人 富山医療生協
七月二七日、生協平和納涼祭をおこない、七〇〇人ほどの組合員が参加しました。
はっぴを着た子どもたちの「ワッショイワッショイ」という元気な掛け声で開会。太鼓演奏やフラダンス、ハーモニカやオカリナの演奏のほか、小児科職員一 同の「ドラえもん音頭」などで盛り上がりました。最後に原水禁世界大会に参加する八人が登壇して、決意表明をしました。
焼きそばや山菜ごはん、どんどん焼きやところてんなど、各支部が競って出店した模擬店も、とても賑わっていました。
(松井弘通信員)
「慰安婦」問題について学習 北海道・道東勤医協友の会連合会
「友の会九条ネット」の第一六回交流会で、日韓・日朝の明日を考える市民団体「釧路かささぎの会」の岡部信枝さんに講演していただきました。
岡部さんは、日本軍「慰安婦」制度について、日本政府と軍によって計画・設立・運営された性奴隷制度であり、このような制度があったのは日本とドイツだ けであると述べました。また、一九九一年に吉見義明・中央大学教授が防衛庁防衛研究所図書館で資料を発見したことが河野談話(九三年)につながっていった 経緯や、「水曜デモ」などの粘り強いたたかいについて語りました。
最後に、「慰安婦」問題の解決をめざす一億人署名を訴えました。
(亀井武通信員)
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いつでも元気10月号No.264より