Dr.小池の世直し奮戦記 たたかいはここから、たたかいは今から。
総選挙が終わりました。選挙前の九月から数えると、三二都道府県を回りましたので、『いつでも元気』読者のみなさんともどこかでお会いしているかもしれません。ご声援ありがとうございました。
結果は、三年三カ月続いた民主党政権から自民党・公明党の連立へ、「政権交代」という結果になりました。
「今度こそ、新しい政治を」
今回の選挙は、街頭で訴えていると、足を止めてじっくりと話を聞いてくださる方が多かったことが特徴でした。
二〇〇五年の「郵政選挙」では、自民党が大勝して「小泉チルドレン」がたくさん生まれましたが、貧困と格差を拡大し、「医療崩壊」「介護難民」という言葉まで生まれました。
こうした政治への怒りが広がり、〇九年の選挙では「政権交代」が叫ばれて「小沢ガールズ」が登場しましたが、これまた期待を裏切る結果に。
「今度こそ、間違いのない選択をしたい」という思いが広がっていたのでしょう。その思いに応えられなかったことを、たいへん申しわけなく思います。
憲法9条を守りぬくために
自民党に政権が戻りましたが、彼らが主張する政治の中身は、国民の願いとかけ離れたものです。
医療や介護、年金、生活保護など、社会保障をさらに削減することを公言しています。原発は再稼働をねらい、憲法九条を変えて自衛隊を「国防軍」にするとまで言っています。
自民党の安倍晋三さんは、選挙中の演説で「外に向かっては軍隊、内に向かっては自衛隊。そんな詭弁はもうやめよう」と言いました。しかしその詭弁で憲法違反の自衛隊を大きくしてきたのは、他ならぬ自民党でした。
そして、いくら詭弁を使っても憲法九条が歯止めになってきたために、自衛隊をイラクに派遣したときでさえ、「戦闘地域には行きません」と言わざるを得なかったのです。
憲法九条を変えて自衛隊を「国防軍」にするというのは、単に名前が変わるだけではなく、この歯止めをなくすということです。戦後、日本の自衛隊員は、一 人も外国の人の命を奪わなかったし、自衛隊の中から戦死者も出しませんでした。この歴史を変えてしまっていいのかが、問われているのです。
新しい年は参議院選挙が
二〇一三年が始まりました。今年七月には、参議院選挙がおこなわれます。この選挙は「消費税増税実施を強行させるのか、それとも実施を中止させるのか」 「原発再稼働を許すのか、それともこのまま廃炉に向かうのか」「憲法九条を変えて戦争する国にするのか、憲法が花開き国民の暮らしに生かす日本にするの か」などの点を真っ向から問う選挙になると思います。
私自身も、三年間休診していた永田町国会病院の診療再開へ。年明けからエンジン全開でがんばります。
いつでも元気 2013.2 No.256