原発ゼロへ
「大間原発、大間違い」 北海道・道南ブロック きずな健康友の会
大間原発の建設が再開されてしまいました。ウランとプルトニウムを混ぜたMOX燃料を炉心全体で使用する大間原発は、石油ストーブにガソリンを入れて使用するようなもので、いつ事故が起きても不思議ではないと言われています。
毎週金曜日夜六時から、建設再開に反対する市民が、集会とデモをおこなっています。東京から自主避難し、当友の会に入会した家族も、祖母・母親・就学前の子ども三人で参加しています。
手製のプラカードを持った子どもの「大間原発、大間違い」の声を聞きながら、私たち大人の責任の重さを感じています。
(大田正春)
「被爆者とともに」講演会 千葉県民医連
一〇月の千葉県民医連看護奨学生会議に、高橋稔・ふたわ診療所所長を講師として招きました。高橋所長は数十年にわたって被爆者健診に携わってきた医師で、看護奨学生二六人が聴き入りました。
原爆が落とされたときの生々しいようすや、千葉でも多くの被爆者の方々が生活していること、放射線の歴史や人体への影響などについて、わかりやすく話してくださいました。
看護学生からは「原爆や原発事故が風化しないように、学び伝えていく必要がある」との感想が語られました。高橋所長からは「患者さんや被爆者の方々の心 の苦しみ、不安、希望などを共有できなければ、看護の仕事はできません。がんばってください」と、あたたかいエールをいただきました。
(菅野友彦)
放射能から子どもを守る 宮城・大崎健康福祉友の会加美支部
一〇月一四日、当支部の「第一三回健康まつり」を開きました。「震災復旧・復興、原発ゼロをめざして」をテーマに、五〇〇人を超える方々が参加しました。
オープニングは、地元の雷鳴太鼓。中新田幼稚園の園児たちによる虎舞に、大きな拍手が送られました。
坂総合病院の矢崎とも子・内科医長が、「放射能から子どもを守るために」と題して記念講演。放射能の基礎知識、放射能から身体を守るための食事や調理のしかたなど、詳しくお話しいただきました。
二部の舞台発表では、パワーあふれるよさこい踊りなどに圧倒されながら、大いに元気を共有することができました。
(菅原博志通信員)
福島への看護師支援に感動 千葉健生病院健康友の会
一〇月の「友の会だより」編集中に、福島への看護師支援の記事を読んで、私は民医連のあたたかさと思いやりに胸があつくなりました。放射線量が高い福島市 や郡山市で働く看護職員に長期休暇を保障して、県外でリフレッシュしてもらおうという目的の支援です。
郡山市の病院で二週間支援した看護師によると、「現地の人たちはあたたかく、いつでも感謝の言葉をかけてくれた……支援の最終日にみんなで記念写真を撮 り、スタッフからのメッセージカードには、『震災のこと、原発のこと、子どものことを思うとまだ涙が…。でもこれからもこの地でがんばります』と書かれて いた」とのこと。
「一日も早く安心して暮らせる日が来るように、たくさんの人たちが福島に目を向けつづけてほしい」との思いが伝わってきました。
(伊藤則子通信員)
水力発電所を見学 北海道・十勝・開西友の会
一〇月一三日、二二人が参加して、バスでの日帰り旅行を楽しみました。
途中、戸蔦別川の水流を利用した水力発電所を見学しました。一九五三年、「開拓地の無電化地域に電灯を」とのねがいから、入植開拓者が利用組合を設立し たとのこと。一時は約四五〇戸に給電していましたが、現在は酪農家の電化で一戸あたりの需要量が増大し、一三〇戸ほどに供給しています。
日本国内のいたるところに、このような水力発電が可能な地形があり、あわせると原子炉一〇基分の電力をまかなうことができるそうです。「原発ゼロ」実現 のために、日本のエネルギーのあり方について考えさせられた旅行でした。
(駒込幸男)
各地のとりくみをお寄せください。編集の都合上短くする場合がありますが、三〇〇字で、写真もつけてください。毎月の締め切りは七日ごろです。
いつでも元気1月号No.255より